【外国人雇用】日本人が理解すべき大切な4つのこととは?【日本の人手不足】
2019年8月17日土曜日
『日本で働いているのなら日本に合わせろ』ではなく『その外国人の人権、習慣や文化を理解しながら共に働く』
*この記事はIZANAUを運営している株式会社アクティブゲーミングメディア(130人中6割が外国人社員)のスタッフによって作成されています。
1:日本人が減る中、求人掲載料は右肩上がり
総務省が発表した2019年1月1日時点の調査で、日本人は前年より約43万人減り、1億2477万6364人になりました。日本人が10年連続で減少している代わりに、外国人は約16万増え、過去最多の266万199人となり、2.1%となったようです。
ここで気になることが、実際日本で生活している人々、また企業で日本人を雇用している人たちは、その日本人が減少していることを実感しているのかどうか。
実際日本で生活において、『日本人減ったな』ということを実感することはまず無いとは思いますが、企業側では人を雇用する立場にあるので、
「日本人の応募がこない」
「求人募集をしても、求人広告に多額のお金を払っただけで、結局人を雇えなかった」
という実感をしている人も多いのではないでしょうか。
事実、最近の求人広告掲載料は右肩上がりになっているのはご存知でしょうか。
『企業は人がいないから広告料を払ってでも人材が欲しい』
『人材側からすると、仕事が有り余るほどあるので、さほど有能でなくても食いっぱぐれることは中々無い』
という状況により、各社の求人料はだんだんと値上がりしているのです。
上記1で述べたように、やはり『若手・中堅で不足し、中高年層で余る』という答えが、他と比べてずば抜けているようです。
ここで企業が現在の時点で出している対策法がこのようになっているようです。
画像:船井総研 「人手不足と外国人採用に関するアンケート調査」
3:実は日本での就労は外国人に人気が無い
日本が『人手不足を上記のような対策で補おう!』といったところで、事はそんな簡単には進みません。
実質、外国人が住みたい・働きたいランキングで日本は32位です。
1位:スイス(8位)
2位:シンガポール(1位)
3位:カナダ(4位)
4位:スペイン(13位)
5位:ニュージーランド(2位)
6位:オーストラリア(6位)
7位:トルコ(22位)
8位:ドイツ(3位)
9位:アラブ首長国連邦(9位)
10位:ベトナム(18位)
・・・
32位 日本
日本が外国人を呼びたいからと言って、簡単にみんな来てくれるわけでは無いということもわかっていただけるでしょう。
4:外国人雇用で日本人が理解すべき大切な4つのこととは?
では、せっかく来た外国人、また雇用した外国人をどのように扱えばいいのか、また外国人を雇用するにあたって本当に重視するべき点はどこなのか。
本題に入りますが、『外国人を採用する』と簡単に言っても、今まで外国人を雇用してこなかった多くの日本企業には、慣れないことだらけだと思います。ただし、上記で述べてきたように人手不足という逃れられない事実を打開するにあたり、外国人を雇用することも検討に入れなければならない時がきています。
各業種によって必要としている外国人の特徴や技能や性格も違ってはきますが、外国人を雇用する際に『企業側』として、また『人』として、理解しておかなければならないことがあります。
◆外国人雇用において大切な4つのこと◆
①言語の壁に関して → 言語の壁【今すぐできる4つの対処法】
②宗教に関しての知識をつける → その外国人はどこの国の人で宗教はなんなのか
③雇用する外国人の子供に対してのケア → 外国人雇用とともに付随する、外国人の子供に対しての課題
④パワハラ・セクハラ文化は日本よりも海外の方が要注意 → 【パワハラ・セクハラ】外国人を雇う際に気をつける点
上記の4点は『日本で働いているのなら日本に合わせろ』ではなく、言わば『その外国人の人権、習慣や文化を理解しながら共に働く』ということがポイントとなると思います。
その他のこと、例えば在留資格について、社会保険について、などは行政のページでも簡単に知ることができる知識ですが、これらの会社内の事に関しては、経験してみないと分からない点が多くあります。弊社も10年に渡り外国人を採用してきて、今や130人のうち60%が外国人となりましたが、今現時点ですら外国人を雇用しながら新しく気づかされることもたくさんあります。
以前、アメリカ人で東京のIT関連企業で働くパトリシアさんにインタビューをさせていただいた時に興味深いことをおっしゃっていました。
「日本人が重視すべき点は、語学の問題よりもそれよりも外国人とのコミュニケーションの方を大切にするべきです。
言語の勉強ではなくて、海外の人との接し方を考えて欲しい。例えば日本の文化では正しいとされていても、海外ではそれがいけないこともあります。自分の思っている知識をもっと広げることが大事です。相手のことは失礼だと思ったら、自分にとっては失礼かもしれないけど、向こうの人は失礼では無いので、それは意図的に自分に傷をつけるつもりではなくて、何かの理由があるかもしれませんので、コミュニケーションをちゃんと取って、互いのことを理解し合うことが大切だと思います」
他国では当たり前のようにおこなっている、このような外国人に対しての配慮を日本もおこなうことで、日本での就労する外国人の定着率も上がるのではないでしょうか。
関連記事:外国人の人材派遣・紹介会社【6つの正しい選び方と注意点】これさえしていれば外国人雇用に失敗することはありません。