外国人の同僚と同じ職場でうまくやっていくコツとは?
2019年1月15日火曜日
外国人の方の立場や、宗教的価値観などを尊重しつつ、仕事場ではハッキリと物事を伝えることで、戦力として活躍してくれるようになります。 過度に恐れるのではなく、一緒に仕事を進める仲間という認識をもって、一緒に仕事を進めるようにしてみて下さい。
「最近、部署内に外国人が増えてきている」
「うちの部署にも来月から、外国人が配属されるらしい」
不安になりますよね。
でも、大丈夫です。
私はグローバル展開する企業で、人事部で外国人を面接、採用し、同僚に外国人がいる環境で仕事をしてきましたが、
外国人の同僚とうまくやっていくには、ちょっとしたコツを意識すれば問題ありません。
今回は、外国人の同僚と、会社でうまくやっていくコツについて紹介させていただきます。
1:基本的には、何らかの宗教上の信仰を持った人が外国人には多い。
外国人の同僚とうまくやっていこうと考えた場合、必ず宗教上の問題に直面します。
例えば、イスラム圏の外国人の同僚は、仕事終わりの酒席に誘うかどうかなど、気を遣う必要もあります。
また、話題にも気を遣うようにする必要があります。
特に政治問題や宗教問題など、日本人がなんとなく話している話題でも、過敏に反応する外国人従業員の方もいます。
出来るだけ相手の立場に立って、話題を作る必要があります。
昼食後には会社内の礼拝所(空き会議室)で、五体投地をしている場合もある。
私の所属した会社でもそうでしたが、使っていない会議室の一室を昼休みに使用して、イスラム圏の出身者は礼拝をおこなう場合もありました。
空き会議室の一室で礼拝を行っているので、その時間中はうっかりと会議室に入らないように貼り紙を貼るなど、配慮をおこなっていました。
ラマダ(断食)の時期などもあるので、体調不良ぎみになっていることもあります。
そうしたときに業務上、カバーしてあげられると、とてもよいといえます。
外国人の同僚ならではの特性を、理解して支えてあげるようにしてみて下さい。
2:我慢をしすぎない。不愉快ならはっきりと伝える。
外国人は、日本人とは大きく異なり意見をはっきりと伝える人が多いです。
例えば「何となくしんどいな、体調が悪いな」という日でもお構いなしに、テンションが高い状態で話しかけてきたりします。
無理に相手に合わせると、自分がしんどいことが伝わりません。
その振る舞いは自分にとっては嫌だということがあれば、はっきりと伝えるようにしないと向こうは気を使ってくれません。
自分の健康状態や体調だけにとどまらず、外国人の同僚に対しては、意見をはっきりと伝えるようにしましょう。
普段から意見を伝えておかないと、うまくコミュニケーションができません。
3:音楽など、政治経済以外の話題で打ち解けることもできる
日本の歌手が好きだと言ってくれる外国人の方もいます。
そうした場合には、同じ歌手の話題で盛り上がってもよしです。
とにかく、当たり障りのない話題で話をするきっかけに歌手の話題などは有効なことがありますので、積極的に話すようにしてみてください。
4:言葉だけではなく、ジェスチャーを入れるようにする。
外国人とコミュニケーションをうまくいかせるコツとして、言葉だけではなくジェスチャーを入れるという方法が有効です。
理由としては、外国人で日本に働きに来ている方は日本語をある程度は習得して日本に来ていますが、
完全にマスターしているわけではないことが多いためです。
言葉だけだと理解されていないことが多いので、ジェスチャーを入れたりして、出来るだけ言葉以外でも積極的にニュアンスを伝えるようにしてみて下さい。
ちょっとしたことで、外国人の方と一緒に仕事を進めていくのが楽になります。
5:はっきりと伝える。言わず察してもらうのは難しい。
日本人同士なら通じる、言わず察する文化が、外国人には通用しません。
「あの書類できてる?」など、抽象的な言葉を使うのではなく、
「今月の人員統計表はできているのか?まだなのか。できてないならいつまでにできるか教えてね」
という風に、具体的にどんなものが欲しいのかなどをしっかりと伝えるようにしましょう。
とくに「あれ」「これ」という風に、ハッキリと何についてできているのかを確認しないと、職場で仕事の妨げになります。
日本人同士なら、あれって、こないだ課長が言っていた書類だよねという風に理解してもらえますが、外国人の方は、何について言っているかをはっきりと伝えないとうまく伝わらないことがあります。
6:外国人相手といっても、そこまで緊張する必要はない
仕事を円滑に進めるために、外国人とコミュニケーションをとる上で必要なことは、特別に難しいことではありません。
日本人同士で仕事をしているときに、いかに阿吽の呼吸で仕事をしているかを痛感することが多くなります。
外国人の方の立場や、宗教的価値観などを尊重しつつ、仕事場ではハッキリと物事を伝えることで、戦力として活躍してくれるようになります。
過度に恐れるのではなく、一緒に仕事を進める仲間という認識をもって、一緒に仕事を進めるようにしてみて下さい。
作者:高橋弘樹
編集:イザナウ