【大人になった今知りたい】職場で使う英語はどうやって勉強するの?
2018年6月11日月曜日
日本語ペラペラの外国人が教える!多言語に対する考え方と勉強法
*この記事は2018年9月18日更新されました。
『日本人は英語が話せない人が多すぎる』と言われているのはみなさんご存知でしょうが、英語を話すことが出来ることによって、良いことは沢山あります。仕事の幅が格段に広がったり、自分自身の世界・視野も広がったり。
以前、楽天の社員と話す機会がありました。
楽天というと『英語を社内公用語にしている』事で有名ですが、実は現実はそうではないようです。海外支社では日本語を話せる外国人を雇用する為に探す程、日本語を必要としているみたいです。
IZANAUでも今まで何度も記事で取り上げてきた、「人材不足による外国人雇用」により、英語はこれからさらに必須になってくることが予想されます。
ただ、英語をこれだけ話せない国民は、正直日本以外のどこの国を探してもいません。
世界中でたった一つの国、『日本』でしか使われていない言語の日本語の能力を外国人に求めるよりも、日本人も英語を身につけていかなければならない時代になってきています。
そこで今回の記事では、『大人になった今、どうやって英語を勉強するか』についての以下2点を外国人目線で解説してみようと思います。
英語を習得する上で、学習だけではなく、『あなたの中での英語に対する考え方』も重要になってくるということをお伝えできればと思います。
①英語に対する考え方
②英語の学習方法
①英語に対する考え方
・ポジティブに物事を考える。『自分は英語が出来る』と思い込む。
実際日本の学校では今では小中高の義務教育で英語を学ぶ。この高校生までで習う英語(単語、文法、発音)で本当はある程度のコミュニケーションが取れるはずです。
ただ外国人というものに慣れていなく、勇気が無いだけで、もう一度習った英語程度のものを思い出し、使う(聞く、話す)習慣をつけてほしいと思います。
・『職場での英語=難しい英語』これは全くの間違い。
私は外国人ですが、英語は母国語ではありません。
英語が母国語では無い(アメリカ、イギリス、オーストラリア以外の全ての国)の人が、英語を完璧に使いこなせないことは当たり前です。因みに私の周りの英語を母国語としない外国人も、英語がはちゃめちゃな人が実は結構いるんです。
『仕事の場だから完全な完璧な英語を使わないといけない』
と考える人もいるかもしれません。しかし、逆に日本で外国人と日本語で取引をするときに、外国人の日本語は完璧でしょうか?
ごく少数、達者な日本語を話す外国人もいますが、ほとんどの外国人は日本語が全く完璧ではありません。
各自の専門分野の難しい単語は覚える必要がありますが、全てが初めから完璧なんかありえません。
徐々に達者と言われる英語に近づいていけばいいのです。
②英語の学習方法
・各自職場で必要となる専門用語の単語、フレーズは必ず覚える。
これは先ほども述べましたが、専門分野に至るまでのコミュニケーションは、高校レベルの単語や文法で十分です。
ただ専門レベルの単語などは高校までの英語で習うはずがありません。
各自が調べて覚えるしかありません。今ではネットでも無料ですぐ調べられるので、自分の分野で必要な英単語は覚えるようにしましょう。
・「英語を聞く耳」と「英語を話すこと」に慣れる。
ここで言いたいのが、英会話のスクールには行く必要は無いと言う事です。
もちろんお金をかけて外国人の知り合いを作ったり、英語学習にかける時間の余裕がある人は、英会話スクールも手段の1つに入ります。
ただ、それよりも外国人の友達を作った方が早いともいえます。
今では日本にこれだけ外国人が増えているので、外国人が集まる飲み屋に行って見る、イベントに行く、などすると簡単に外国人と知り合うことができます。そしてこのような場での英語こそ、高校生までの英語で十分意思疎通が可能です。
外国人の知り合いが今までいなかった人は、過去に自分が足を運ばなかった場所に一歩踏み出すと、新しい発見も見つけられるかもしれません。
実際私の周りにも、留学をしていないのに英語を使える日本人が沢山います。
その人たちに聞いて見ると、英会話スクールに行くよりも格段に、外国人の友達を作ることによって『英語に慣れた』人が多いです。
・目標を明確に定める
実はこれが一番重要です。
何の為に自分は英語を習得するのか。話せるようになる為、ライターとして英語が書けるようになる為、仕事で英語のプレゼンを出来るようになる為、TOEICで〇〇点を取る為、など人それぞれ目的があるでしょう。
自分の目標をまずは決めること。
そうすると、まずは何から学習するべきかが定まってきます。
ここで1つ注意点ですが、正直TOEICでいい点数を取る必要性は全くありません。
TOEICについて少し解説しますが、TOEICは(日本人によって発足された)海外での認知度はかなり低です。
強いていうなら、TOEFL(アメリカが運営)、IELTS(イギリスが運営)のほうがまだマシです。IELTSに関しては、130ヶ国以上の7000以上の機関がスコアとして認めているし、ビザ取得の為の証明にもなります。
確かにアメリカで生まれ育った日本国籍の人がTOEICで何点取れるかという動画があり(動画参照:バイリンガール英会話 Bilingirl Chika)、見事満点を取っていました。
ですが、ここで言いたいことは、
『英語が使えてテストも出来る』ことと、『テストが出来ても英語が使えない』と言うことは全く別
ということ。日本人は後者が多いように感じます。
これらのテストでいい点を取らないといけない必要性があるなら、もちろん目指してもいいとは思いますが、これを英語の能力の基準にするのは正直おかしいと外国人目線では思います。
さらに言うと日本の企業が外国人にJPN1を求めるのも間違っていると言えます。
現にこの記事を書いている私はスペイン人ですが、日本語能力テストのJPN1を持っていません。
自分の家に日本語の単語を書いたフセンを貼りまくって単語を覚え、漫画を読み、完全に独学で日本語を習得しました。
日本企業が外国人に日本語能力テストJPN1を求めるなら、私はどこの企業にも勤められないことになります。
全くもっておかしな話でしょう。
以上をまとめると、まず出来ることは
・自分の英語を勉強する目標を明確に定める。(英語で会話をする、英語で書けるようになる、英語でプレゼンをする、など)
・初めから完璧を求めず、間違っても良いから自信を持って英語を使い、英語を使うことに慣れる。
・各自の必要な専門分野の単語は覚える。
継続は力なり!自分の目的をしっかり定め、それに向けて英語を身につけていきましょう!
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