なぜ日本は外国人雇用を必要としているの?
2018年7月3日火曜日
外国人を雇用するにあたって、なぜ自社に外国人が必要なのかを本気で考えよう
外国人労働者の仲介業者が増え、日本への入国ビザの緩和、技能実習制度の新設など日本政府がこれだけ外国人に頼ろうとしている現象は、誰が見ていても感じていることだと思います。
日本政府が国をあげて外国人を日本に呼び込むために、外国人の高度人材の枠を広げ、外国人の日本永住者を増やそうとしたり、技能実習制度の新設をして滞在できる日数を増やしたり、いかんせん外国人の日本への誘導→日本に長く滞在しておらう大作戦を政府は実践しているようですが、
そもそもなぜ最近さらにこのような動きになってきたのでしょうか。
理由は2つ
①人口現象
②AIの開発
①人口現象(参考:総務省)
みなさんご存知の人口減少を具体的に数字で見てみると、現在の日本の人口は約1億2500万人。
厚生労働省によると32年後の2050年には約3000万人減少し9500万人になる推移をしています。また高齢者は割合の40%へ上昇し(現在は20%)、若者は900万人減少するとされています。
つまり、『働く人が減る!』この一言です。日本の少子高齢化が止まらないなら、外国人に頼っちゃおうと言う魂胆です。
人口減少から労働者の減少を今現在で痛烈に痛感し、なんとかしなければと動いている企業は決して多いとは言えません。
なぜなら実感が無いから。日本人でもなんとかまかなえる程度なのかもしれません。今は。
ただ別分野の理由で外国人を必要としている企業も多数あります。
それがAIの開発です。
②AIの開発
人口減少に反比例に増えているものはAIの導入です。(参考資料:日本経済新聞)
そのAIを開発において日本は完全に出遅れてしまっています。以前『日本にAI人工知能の開発ができる人はどこにいるだろうか』という記事を掲載しました。
AIの開発においてのランキングを国別で見て見ましょう。
まずはAIに関する論文の数。国別のランキングで見ると、
10位 イタリア
9位 韓国
8位 フランス
7位 スペイン
6位 インド
5位 ドイツ
4位 英国
3位 日本
2位 米国
1位 中国
ただ引用影響力スコア、つまりその論文に影響力があるかどうかのランキングでは、
10位 英国 1.63
9位 ベルギー 1.64
8位 ドイツ 1.66
7位 オーストラリア 1.69
6位 オランダ 1.71
5位 イタリア 1.74
4位 米国 1.79
3位 香港 2.00
2位 シンガポール 2.24
1位 スイス 2.71
日本は10位以内に入っていません。つまり日本は論文の数は多いが質が。。。ということです。
もう一つAIの研究力が高い大学は
10位 香港中文大学(香港) 2.09
9位 シンガポール国立大学(シンガポール) 2.14
8位 香港理工大学(香港) 2.20
7位 中国科学院大学(中国) 2.26
6位 ミュンヘン工科大学(ドイツ) 2.27
5位 南カリフォルニア大学(米国) 2.35
4位 グラナダ大学(スペイン) 2.46
3位 南洋理工大学(シンガポール) 2.51
2位 カーネギーメロン大学(米国) 2.53
1位 マサチューセッツ工科大学(米国) 3.57
外国人労働力を日本に呼び入れることにおいて、人口減少とAIの2つだけが理由では勿論ありません。他にも日本に外国人を呼びいれようとする理由は、政府、大企業、中小企業、その他において理由は違ってはきますが、この現代、日本の人口減少と、これからAIが社会に影響を与える大きさから見ても、人口減少とAI開発は2トップの理由といえます。
正直これから日本は外国人労働力を導入する動きがまだまだ増加していくと思われます。先手必須。今からでも外国人を労働力に入れる為の知識と準備を始められてはいかがでしょうか。
About the Author
外国人のプロを日本に紹介することが、私のミッションであり、宿命である