外国人募集を掲載する際のポイント・注意点【社員募集と高度人材募集】
2019年1月31日木曜日
外国人を雇用したいならば、募集の段階で外国人向けに作成する必要があります。 日本人を募集したいなら、日本人向けに作成する必要があります。 どんな人が欲しいのか、どのように働いて欲しいのか、これらを見越して募集広告を作成するポイントをお伝えします。
*この記事はイザナウを運営している株式会社アクティブゲーミングメディア(130人中6割が外国人社員)のスタッフによって作成されています。
「これから外国人求人をはじめよう」
「外国人雇用をこれから弊社も始めたい」
「外国人の派遣サイト、求人サイトに弊社も掲載してみよう」
とお考えの企業も多いと思われる昨今で、
どのような外国人が欲しいのか、またその欲しい外国人を獲得するにはどのような募集をうてばいいのか、
と迷っている企業の担当者の方もおられると思います。
増してや、高度人材が欲しい!とお思いの企業もあると思いますが、
高度人材こそ企業同士の取り合いであり、競合会社が多いのも現実です。
今回はこのようにお考えの方に向けて、
『外国人向けの求人を出す際に知っておいた方がいいポイント、また外国人向けに出す際の特有の注意点』
をいくつかご紹介しようと思います。
弊社(社員130人中6割が外国人)も今でこそ、このイザナウという人材紹介をしている側ですが、
今まで外国人を雇用する際に、外国人の派遣会社、紹介会社を幾度となく使用してきました。
経験してきたからこそお伝えしておきたいポイント、注意点、また紹介する側にまわった立場として紹介していきます。
外国人募集を掲載する際のポイント・注意点【社員募集と高度人材募集】
1:外国人募集を掲載する時のポイント
まず外国人をターゲットにして募集をうつ場合は、日本語ではなく英語で書くこと。
これは基本中の基本です。
弊社にも何度か問い合わせをいただいていますが、募集は日本語で書くべきか、英語で書くべきか。また中国人を中心に人材が欲しい場合は、中国語で書くべきか。
これに対する答えは、まずは英語で書く。さらに中国人をターゲットにするならば、一緒に中国語でも書く。
最近ではSNSでも自動翻訳機能がついてるところもありますが、実際この翻訳機能は、今現在はお世辞でも良い翻訳といえるものはありません。
自筆で英語などの言語で記入することが、最善です。
2:外国人募集を掲載する時の注意点・書くべき内容
・募集要項に書く内容
弊社も外国人を何千人と雇用してきて感じる、外国人を募集した後の1番の問題は、
「募集 → 面接 → 採用していざ入社したと思ったらすぐ辞める」
これは外国人雇用の際に、日本人が想像できないくらいの頻度で多発する問題です。
この問題を、企業が募集を掲載する段階から回避するには、方法は1つ。
「募集内容に何を書くか」です。
日本では一般的に、必要とするスキルや会社の経歴、当たり障りない企業の説明、雇用後のポジション、
などを掲載時に記入すると思いますが、
外国人を募集する場合は、
『その外国人に達成してほしいミッションはなんなのか』
を説明してください。
わかりにくいかと思いますので、いくつか例を出してみます。
例えばインテリアデザイナーの仕事で外国人をターゲットに求人を打つ場合。
「インテリアデザイナーを探しています。弊社はこんな会社です・・・・・・・・」
と書くのではなく、
「わたしたちと一緒にインテリアデザインをして、お客様の胸に響くようなデザインのプロとともに、一緒に会社を大きくしていきたいと思っています。将来的には〇〇のようなプラン、夢を抱いています」
など。この中でも具体的な夢を語ることはすごく大事なことです。
飲食店で例を出してみると、
「うちのシェフは〇〇で修行していて、どこそこが得意としていて、このような夢を持っています。将来東京に進出したい」
など、もう少し親近感を持たれるようなものにすることが大事です。
いつも日本の求人広告を見て思いますが、日本の求人募集には足りないところがたくさんあります。
日本という他国で働こうとしている外国人をターゲットにするならば、外国人が心を惹かれやすい内容で掲載することを1番に考えましょう。
・ビジュアルを使う
上記であげたような内容を書くとともに、必要になってくるものが写真です。
写真を掲載する大きな理由こそ、外国人がすぐ辞めてしまう問題を回避する大きな手段です。
弊社でもそうですが、外国人がすぐ辞めてしまう(弊社では最短当日)理由は、
「やりたかった事と違う。思ってたのと違う」ということ。
外からはどのような会社なのか全くわからないため、社内の写真や社内のチームの写真など、わかりやすいものをビジュアルで表現することが大切です。
関連記事:外国人に刺さる募集の広告を書こう
3:高度人材をターゲットとして募集を打つ場合
高度人材を雇いたい場合の募集の書き方は、基本的に上記であげたものと一緒ですが、
高度人材の募集に関して、普通の社員と違うところが
『企業が高度人材に対してかなりアピールしなければならない』ということです。
高度人材の場合は、日本だけでなく、他国でも高度人材獲得に対しての競争が半端ないくらい激しいです。
高度人材が仕事に困ることはありません。
高度人材が求めているものは、結局
「お金」です。
はっきり言って、給料で海外と競争しようと思っても、日本は到底敵いません。
(高度人材に対して、海外が支払っている以上に給料を支払える企業は別ですが)
お金では海外と競争はできないので、どうするのか。
こうなると他のコトを語るしかないといえます。
例えば京都の会社だったら、京都という素晴らしい環境にいて、こんなものもありますよ。
会社内でも外でも、プラスαでこんなものがありますよ。
弊社ではこんなことができますよ。
など。
日本は先進国ではあっても、他の先進国の中では物価がかなり低く、また給料も安いです。(世界の平均年収 国別ランキング)
お金以外の価値が自社からどう提供できるのか、をまずしっかりと考え、伝えなければなりません。
4:まとめ
外国人を雇用したいならば、募集の段階で外国人向けに作成する必要があります。
日本人を募集したいなら、日本人向けに作成する必要があります。
その時にどんな人が欲しいのか、どのように働いて欲しいのか、これらを見越して募集広告を作成することをオススメすると同時に、みなさんが募集をうつ際のヒントとなれば幸いです。
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外国人のプロを日本に紹介することが、私のミッションであり、宿命である