外国人雇用のメリットと注意点について
2018年7月8日日曜日
外国人を雇用する際にこれだけは知識として入れておこう!
少子高齢化が進む昨今の日本において、労働者不足問題は非常に深刻です。労働力をカバーするため外国人雇用を検討する企業も少なくありません。事実、厚生労働省発表のデータによれば、平成29年10月末現在の外国人労働者数は約127万にも上り、前年同期比は18%も増加しました。
外国人雇用が珍しくなくなってきた今、実施に向けて気になるのはそのメリットと注意点。こちらでは今後外国人雇用を考えているみなさんに向けた、お役立ち情報を紹介してまいります。
【外国人労働者が社内に新しい風を吹かせる!】
製造業界や若年層不足に悩む建築業界などは、比較的言葉の壁が障害になりにくい業界です。外国人雇用によって若くエネルギッシュに社内を活性化することが望めます。
同年代の日本人より人件費を抑えられるのもメリットのひとつ。とはいえ、近年問題が多発している技能実習制度のような、不当な低賃金での雇用は違法です。お互いが納得できる形での雇用関係を結びましょう。
他国では職に就きたくても就けない環境の方が珍しくなく、日本での労働を望んでいる人材は非常に意欲的である点もポイントです。なかには日本の優れた技術を身につけて、自国で開業するという大きな夢を抱いている方もいます。
もちろん、すべての外国人が優秀な人材という訳ではありませんが、成長・スキルアップに貪欲な方が多いというのは確かでしょう。
真面目に取り組む外国人労働者の存在が相乗効果を生み、良い意味でのライバル関係や社内全体の技術力向上につながることも期待できます。
【海外進出・事業拡大への足がかりになることも】
日本で働く外国人労働者の国籍は、最も多いのが中国、さらにベトナム、フィリピン、ブラジルと続きます。
これらの中には日本企業の進出が多い国も含まれており、外国人雇用によって他国の文化・風習を肌で感じることが、海外進出の下準備や足がかりになることも。国民性などを細かく把握すれば、大きなビジネスチャンスが生まれる可能性大です。
雇用している外国人労働者が自国の優秀な人材を紹介してくれるケースもあります。
これから日本で働くことを考えている外国人にとっても、すでに門戸を開いているグローバルな会社が飛び込みやすいのは間違いないでしょう。同国人が雇用されている会社であればなおさらです。
労働力が不足している現代日本。この先、企業が生き残り発展していくためには、外国人雇用が大きなカギを握っているのかもしれません。
【文化の違いを把握することがトラブルを防ぐ】
外国人は一般的に自己主張が強く、プライドの高い人間が多いことをまず理解しておきましょう。
そのため自分の能力を過大申告していたり、ミスを認めなかったりするシーンもしばしばです。雇用時審査の厳格化や、責任の所在を明確にするシステムづくりなどを考慮しておく必要があります。
また、文化や風習の違いは国それぞれにあり、日本人なら当然すべきことをしないこともあれば、反対に日本人が考え及ばぬような部分に目が届くこともあります。
良い方向に作用する分には問題ありませんが、悪い方向に作用すると社内全体の和を乱すトラブルにもなりかねません。事前のリサーチはもちろん、定期的に話を聞いて社内に共有するなど、お互いが理解を深められるような配慮も不可欠です。
社内では問題のない振る舞いをしていても、私生活でのゴミ出しや騒音などが問題となるケースがあります。雇用している会社にクレームが入ることも考えられますので、私生活でのモラルについても必ず話し合っておきましょう。
ここまで外国人雇用に関する、メリットや注意点をいくつか紹介してきました。
外国人労働者は異文化で育ったからこその、「あっ」と驚くアイデアを生み出すことも多々あります。
お互いを尊重し合うことこそが、メリットを増大させ、デメリットを減少させるための近道です。特別難しいことを考えなくても、相手を理解しようという気持ちさえ大切にしていれば、きっと彼らは会社に大きな利益をもたらしてくれるのではないでしょうか。
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外国人のプロを日本に紹介することが、私のミッションであり、宿命である