【弊社実例】外国人とはこうやって一緒に働こう!【外国人雇用】
2020年1月14日火曜日
外国人雇用にハードルを感じる企業も多いかもしれませんが、それ以上に返ってくる良い点もたくさんあります。
*この記事はIZANAUを運営している株式会社アクティブゲーミングメディア(130人中6割が外国人社員)のスタッフによって作成されています。
外国人雇用が拡大する中「外国人を雇用したい」と感じている企業も多いと思います。
業種は様々あれど、外国人を受け入れ一緒に働いていくには、日本人と同じように教えたら良い、と言うもんではありません。
また、『外国人特有の能力』を見越して雇用する決意をしたならなおさら、外国人の能力を引き出すのに『日本人と同じようにしては勿体無い!』とも言えます。
弊社では10年間外国人を雇用し続けてき、今では35カ国、130人のうち6割が外国人のスタッフで成り立つ、いわゆる外国人だらけの会社となりました。(社長も外国人)。
外国人には、普通に日本で生活している日本人が体験しないような大変なことを日本で経験しながら、働き、また生活しています。日本人が普通に日本で生活し、会社に出勤するという過程の中ですら、日本人とは違った体験をしている外国人。だからこそ日本人とは同じ様に扱ってはいけないし、扱えない点もあります。
そんな外国人を受け入れた際に感じ出るで問題点、また反対に外国人だからこそ持っているいい点、またそれらが分かった上でどのように接するべきか、などを弊社の経験を元にまとめてみました。
*ちなみに今回は日本に不慣れな外国人の場合で述べています。
1:日本人には無い、外国人特有の問題点と解決策
まず外国人特有の体感するであろう問題点を3つあげてみます。これは『悪い』のではなく日本人との『違い』と思って知識として入れておくと、一緒に仕事がしやすくなると思います。
①主張が激しい割には任務を実行してくれない。
②会社のスケジュールよりは自分の休みの方が優先する。
③期待していた割には即戦力にならない。
①主張が激しいわりには任務を実行してくれない
もしくは『言うことを聞いてくれない』と言うべきでしょうか。
これには理由が3つあります。
外国人は自分のアピールをしっかりするような教育を受けている。学生時代から『就職したら目立つように努力しなさい』『周りに負けないように自分の意見だけははっきり主張すること』と、若い頃からインプットされている。
日本企業の組織を理解していない。同じタイミングで入社した日本人に比べたら、外国人は組織おろか、自分が配属された部署の仕組みや立ち位置を理解していないことが多く、期待されている役割をわからないまま、自分なりに毎日仕事をすることが多い。
外国人はアルバイトをしたことがない方が多い。日本ではアルバイトを経験している人が多い。日本人はアルバイトを経験することにより『上司との関わり方』や、まず『言われたことをきちんと、真面目にする』ことを覚えるが、『外国では大学を卒業した自分は、それだけ立派なプロフェッショナルである』と感じてしまう人が多い(実際そう言う人もいますが)。したがって23歳で社会人となっても、仕事の基本的な常識をわからないケースが多い。
*日本と外国の仕事と仕方が大きく違うという理由もありますが·······
これらの理由で、初めて外国人の部下を持った上司が『言うことを聞いてくれない』と愚痴をすることが多々見受けられると思いますが、この問題を直す、もしくは軽減する方法はあります。
それは、外国人の部下に『企業自体が何を求めているのかを、はっきり説明すること』です。
これは一度ではなく、その外国人の方が理解し、浸透するまでに繰り返し説明しないといけません。更に何を求めているのかだけでなく、『何のために』求めているのかを説明すると、外国人の部下もその方針に向けて仕事をようになりますし、その外国人の方がもっている魅力や能力を引き出す要員にもなります。
②会社のスケジュールより自分の休みの方を優先する
『大事な展示会があって、海外のお客さんも来るので参加して欲しいと言うのに、誕生日だからと言って休みを取られた』
例えば、このような不満はよく耳にします。弊社も外国人の比率は60%を超えているのでこのような危機に何度も直面していますが、会社としてどうしても外して欲しくないイベントや会議を、かなりの余裕を持って事前に共有しておけば、この問題を大概避けられる可能性もあります。
『海外では充実したプライベートタイムがあってこそ仕事に打ち込める』と言う考え方は浸透していますが、日本はまだまだそうではありません。
多くの外国人からすると、日本の組織の中では理由もなく振り回されることがあると感じています。特定のイベントや会議に参加して欲しい理由を説明してあげれば、仕事を優先してくれるケースが多いのも事実です。
③期待していたわりに即戦力にならない
『特定の市場に侵入する計画があって、その市場に詳しい外国人を雇用したのに、結果を出してくれない······』
仕事とは、挑戦の連続で、実に難しいこと。日本人でも結果が残しにくいのに、外国人だけは不条理なぐらい即戦力になってくれることを期待されていると感じてしまうケースが多いのも事実です。
新入社員が最初は研修を受けないと仕事ができないように、外国人を雇用した際も同じです。戦場に送り込む前に仕事のイロハをきちんと伝えないといけません。
したがって、上記の問題の全てを考えると、
外国人の部下を初めて持った際に、まずはコミュニケーションと情報共有を重視するべきです。
このように述べると『外国人を雇用するより日本人がいい』と思われてしまうかもしれませんが、外国人雇用にももちろん独特なアドバンテージがあります。
2:外国人雇用のメリット、良い点(アドバンテージ)
外国人が持ち得るいい点を4つ述べてみます。
1. 日本人に比べたら考え方が柔軟である。難しい問題を簡単に解決する能力ある。
2. 上司に遠慮することなく、自分の意見が言える。
3. チャレンジ精神が強い(そもそも、日本という異国で頑張っているぐらいだから)。
4. 外国語が話せるから、海外市場のリサーチなど、日本人ならハードルの高いタスクを、簡単にこなせる。
それぞれ「あー確かに」と思う方も多いかもしれませんが、上記で述べた1をわかった上で、外国人からこれらを引き出して能力を発揮してもらえる部分です。各企業によって引き出す部分と引き出し方は異なってくると思いますが、引き出したモン勝ちな外国人のいい点です。
3:接し方。その他、気をつけるべきマナー
こちらは業務内容とは異なってくる部分ですが、知っておいた方がいい『外国人への接し方』です。日本人ではそんなに気にしなくてもいい点かもしれませんが、対外国人となると要注意点です。
ぜひ参考にしていただけたらと思います。
・外国人との会食などで、鯨料理を食べにいく
・どこに投票しているなど、自国での政治的なことを聞く
・「お父さんの職業はなんですか?」などの個人的な質問をする
・宗教的な質問は全て×(面接時でも)
・履歴書、面接で年齢、性別を聞かない。
・ボディタッチ厳禁
・女子社員に「彼氏がいるか」などの質問をする(プライベートに関しては向こうが言いたかったら向こうから言います。プライベートについては聞かないことが1番)
・女性にお酒をつがせる、また、女性にお酒をつぐこともアウト
*これらの細かい部分は、下記の関連記事でも確認いただけます。
外国人雇用にハードルを感じる企業も多いかもしれませんが、それ以上に返ってくる良い点もたくさんあります。文化・習慣が違えば、働き方も違って当たり前。相互を理解して、各企業で一緒に働く意義を生み出していきましょう。