【よく働く外国人】唯一の見極めポイント【外国人採用】
2019年10月6日日曜日
これから外国人を雇用するにあたり、もちろん各企業、募集・面接を経て採用に至ると思いますが、その際にどのような外国人を採用するかの『見極めポイント』をお伝えしようと思います。
「外国人をこれから雇いたいけど、どう選んだら良いのか分からない」
「どんな外国人を雇用するべきなのか」
これから外国人を初めて雇用しようとお考えの企業で、このような疑問点がある方も多いかと思います。
イザナウを運営する弊社(株式会社アクティブゲーミングメディア)は過去10年間で500人以上の外国人(社員のみで)を雇用してきましたが、国籍で言えば現在は35ヶ国の人がいます。
これから外国人を雇用するにあたり、もちろん各企業、募集・面接を経て採用に至ると思いますが、今回はその際にどのような外国人を採用するかの『見極めポイント』をお伝えしようと思います。
1:日本に来る外国人を分類してみよう
一括りに『外国人』といっても様々な外国人がいます。
日本にくる外国人を分類してみると、
①アニメ、漫画が好きで日本に来てみたかったから来た外国人
②アニメ、漫画が好きで日本に来たけど、仕事はせざるを得ないので日本で仕事をする外国人
③勉強や研修のために外資系の会社から派遣されて日本企業にくる外国人
④とりあえず来てみたいから来た外国人
⑤日本の〇〇の分野で働きたくて、日本に長期でくる外国人
⑥親がお金持ちで、日本という環境や治安の良い国に自分の子供を送りたいので、親に進められて来た外国人
こんな感じで分類できると思います。この中の①②に関しては、日本に来る目的は仕事ではなく、彼らの『趣味』が目的です。
以前結局外国人は『日本で働きたくない』【日本の魅力は漫画とアニメ】という記事の中でも取り上げたように、外国人が日本に対して持っている魅力の中でダントツ1位は『漫画、アニメ』です。
こちらは「内閣府 知的財産戦略推進事務局」が外国人に対してとったアンケートの結果です。(平成30年1月のデータ)
【外国人が日本に興味を持ったきっかけ】
1位:アニメ・漫画・ゲーム
最下位:仕事
*欧州では日本の仕事への興味はゼロ%
面接で外国人に必ず聞く内容の1つとして
「日本に来たのはなぜですか?」
「日本の魅力はなんですか?」
このような質問をすると思います。
「アニメと漫画が好きで日本にきました」
このような回答をする外国人は要注意。弊社の面接でもこの回答は沢山ありますが、まず言えることはこの外国人の日本での目的は仕事をすることではなく、漫画とアニメの文化に触れることです。このように回答する外国人を雇用するのはオススメできません。
日本での生活上、お金が必要なので働かなくてはならない。そのため、とりあえずたくさんの会社を受けまくって、受かったところに行く、という人も本当に沢山いるのが事実です。
2:【唯一の】見極めるポイント
では上記であげた①〜⑥すべての分類の人が面接に来たとします。
あなたならどの外国人を採用しますか?
もちろん答えは
⑤日本の〇〇の分野で働きたくて、日本に長期でくる外国人
でしょう。
ここでみなさんに必ず覚えておいて欲しいことは、この『日本に来てちゃんと仕事をする外国人と仕事をしない外国人の見極め方』です。結局、日本に残るつもりがあり、日本に骨を埋めるつもりがあるなら、よく働く。そうではない人はよく働かない。これにつきます。
「1年間だけ日本に来ました」
このような場合、例外として『弟子入り』という形で勉強しに来た外国人の場合は話がまた変わってきますが、ただいわゆる一般社員として興味本位で1年間きた外国人に「よく働いて欲しい」と望んでも、それに答えてくれる外国人は中々いません。
弊社も、欧米人で唯一ちゃんと働いてくれるのは、日本人の配偶者を持った外国人で日本に残る外国人、もしくは本気で長く日本で仕事がしたい、長期で日本にいたい外国人です。
ただし、中々日本に長期で来て骨を埋めるつもりの外国人は本当に少ないです。どうせみんな帰ってしまうパターンがほとんどです。
ではこのような外国人の場合はどうしたら良いのか。
これは回答は1つのみで、『できれば、そのような外国人は雇わないこと』。
弊社の経験上、「残るかもしれないし、残らないかもしれない」という外国人は、大概残りません。
要するに「僕は残ります!」「20年間以上ここにいたい!」という外国人でないと日本には残りません。
3:どうせ辞めてしまう事が前もってわかっている
ただ、これは業種や働き方にもよってきます。アルバイトや、サービス業などのように、『一生』というものがない場合もあります。
そのような場合では短期の外国人もありですが、それ以外の業種では短期の外国人を雇うことはお勧めできません。
2年間として会社で社員として雇用して、3ヶ月間トレーニングをし、初年度今からがんばるぞ!という時に、結局あと10ヶ月間で辞めます、という人は本気で仕事をしません。
2つ例を出してみようと思いますが(これは辞めてしまうというか転職してしまった例になりますが)IZANAUを運営する弊社(株式会社アクティブゲーミングメディア)に本当にあった話です。
弊社で面接をしたフランス人が、採用して出社2日後に辞めて、転職していった話です。理由は、『大阪が自分に合わないから東京に行きます』とのこと。東京で引き抜きがあったのです。
雇って2日間で引き抜き手配があるわけがないので、こちらが必死こいてビザの準備をし、その外国人を会社に受け入れるまでの手配をしているあいだに、フランス人の彼は転職の手続きをしていた、ということです。
あまりにもヒドイというのがこちらの本心ですが、今の日本ではこれは違法でもなんでもなく、入国管理局にこれを伝えたところで、なにも変わることもなく、外国人の在留資格になにか変化が起こるわけでもありません。
またもう1つの例は、これも出社1ヶ月後、会社を辞めて行ったアメリカ人がいました。会社からその人のために1年のビザを取得してあげ、1ヶ月後に辞めた場合、弊社から入国管理局に「このアメリカ人は辞めました」という連絡をしなければなりません。
その後そのアメリカ人はどうなると思いますか? もしみなさんの会社で同じような事が起こったとして考えてみてください。
そのアメリカ人本人には入国管理局から何かの通告が行くのはビザが切れる時期、つまり1年後です。今回の場合は1ヶ月での退社でしたが、その働いた日数が1日でも2日でも、それは変わりません。では、退社した残りの期間、その外国人は何をしているかというと、1年間会社に取得してもらったビザをもって遊んでいるか、もしくはそのビザで他社で働いているかのどちらかです。
これはビザに関しての例ですが、そもそもちゃんと働く気がない外国人はこのようなことを平気でします。その外国人のビザ取得に使った時間と費用は、なんの結果も得られないまま『無駄』になってしまいます。こういうこともあるので、どうせ辞めてしまう外国人を面接時で見極めることが、いかに大切なことかをわかっていただきたいと思います。
*この件ついてもっと詳しく知りたい方は、次の記事を参考にしてください。:【入国管理局にひとこと申し上げたい】入国管理局は会社の本当のニーズを理解した運用が必要! 〜入社2日後 外国人「転職します」 会社側「はっ?!」〜
4:まとめ
つまり、最初の見極めが本当に大事だということを、みなさんにも覚えておいて欲しいとおもます。
今は日本では人材不足により、あまりにも人がいないため、応募があれば誰でもいれるという風習になっている会社も多いですが、今だからこそ、自社で頑張ってくれるであろう人を慎重に選んで雇用して欲しいと思います。
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外国人のプロを日本に紹介することが、私のミッションであり、宿命である