外国人雇用前に企業自身が持っておくべき知識まとめ
2019年3月20日水曜日
今日は外国人を雇用する際に、正しい情報を入手するための手助けとして、【企業自身で雇用前に持っておくべき知識まとめ】をお伝えしたいと思います。
*この記事はIZANAUを運営している株式会社アクティブゲーミングメディア(130人中6割が外国人社員)のスタッフによって作成されています。
『外国人依存度』この言葉をニュースでよく見るようになりましたが、この『依存度』という表現が好きではありません。
このような表現をメディアが公表するから、『外国人雇用』に対して悪いイメージがついてしまうと言っても過言ではありません。
今や、テレビだけではなくネットでのメディアからの発信も増え、情報が不必要なくらいに増えてしまっている時代になりましたが、これからは『どの情報が正しく、どの情報が正しくないか』を自分で見極めなければなりません。
どこの誰がその情報を書いているかわからないような記事は、はっきりいって信用できません。
これから外国人雇用をお考えの企業も多いと思いますが、外国人雇用に関して悪いニュース、またいざ雇用するとなった時に出てくる悪徳業者。
これらも自分で判断しなければなりません。
今日は外国人を雇用する際に、正しい情報を入手するための手助けとして、【企業自身で雇用前に持っておくべき知識まとめ】をお伝えしたいと思います。
外国人雇用前に企業自身が持っておくべき知識まとめ
⑴ 契約をきちんと確認、理解し、さらに交渉する
⑵ 紹介会社自体が英語が堪能かどうかを確認する
⑶ 何社かの外国人派遣・紹介会社からあいみつをとる
⑷ 人材派遣・紹介会社の都合は無視する
1:企業がもっておくといい豆知識
外国人を雇用しようと思っている企業のみなさんは、どのような流れで外国人を雇用しますか?
大体の企業が、外国人を募集 → 面接 → ビザを申請 →雇用 という流れをとると思います。この外国人を募集 → 面接は3で詳しくご説明しますが、ポイントはビザを申請部分。
大概の日本企業は、雇用する外国人を決めたら、行政書士などの専門家に全てを任せてビザの申請手続きをおこなってもらうか、自社で手続きをおこなえる会社は自社でおこなうとおもいます。
大半は専門家に聞くと思いますが、専門家によっても言うことがまってく違ったりしますし、また自社でおこなうにしても、とてつもなく難しい法律を理解しなければなりません。
しかも、これらをやって、ビザを申請したはいいけど、的外れな申請をしてしまったが為に、結局ビザが降りなかった、というのはよくある話です。
これを回避するための圧倒的オススメ手段が『申請を出す前に入国管理局に聞く』ということ。
ビザを申請してから取れるか取れないかの様子を見る人がほとんどだと思いますが、申請をする前に『こんな人がいるんだけど、どのビザをどのように申請したらいいのか』と聞くと、快く教えてくれます。
とても親切だし、はっきり言ってくれます。
ビザを申請する前に調べることで、申請に必要な基準を踏まえて申請をすることができ、そしてまず落ちることはありません。
毎回的外れに申請をして『やっぱりビザがおりなかった』という結果に終わることが多い人は、ぜひ試してみてください。
自社で直接入管に問い合わせてもいいし、専門家に問い合わせてもらっても、どちらでも良いと思います。
2:派遣・紹介サイトの選び方と注意点
次に外国人を募集 → 面接の部分で大切な点をご紹介します。
以前外国人の人材派遣・紹介会社【6つの正しい選び方と注意点】でも紹介しましたが、人材派遣会社、紹介サイトにも良い悪いがあります。
詳しい詳細は、こちらの記事を参考にしていただけたらと思いますが、今回は外国人雇用の際に大切な4点簡単にまとめてみたいと思います。
⑴ 契約をきちんと確認、理解し、さらに交渉する
⑵ 紹介会社自体が英語が堪能かどうかを確認する
⑶ 何社かの外国人派遣・紹介会社からあいみつをとる
⑷ 人材派遣・紹介会社の都合は無視する
⑴契約をきちんと確認、理解し、さらに交渉する
1番目に1番大切なことをお伝えします。
『契約を本当に本当にきちんと確認、理解して、さらに交渉をすること』
弊社の実体験ですが、人材を紹介してもらい手数料を100万円ほど取られて、3日間でその人材が会社をやめてしまうことが本当にあります。
3日間で仕事もロクにしていないのに会社を辞めたのにも関わらず、手数料をはらわないといけないなんて、悔しく思う人もいると思いますが、払わされるのが現実です。
みなさんがこの経験をしたことがあるかどうかは分かりませんが、少なからず弊社は経験しています。
なぜこのようなことが起こり得るかというと、
人材紹介会社のただ唯一の目的は「人材を紹介して手数料を得ること」だからです。(当たり前ですが)
それをわかった上で、人材紹介会社と付き合わないといけないし、当たり前ですが「紹介自体がうまくいかないことがある」というのが人材紹介なので、
契約をする時点でどのような条件があるのか、深く読み込んで、深く理解する必要があります。
さらに、その紹介された人がうまくいかなかった場合、どのような補償をしてくれるのかを、
あらかじめ契約時点で交渉しておかないといけません。
これをきちんとしていなかった場合、紹介された人材がうまくいかなかった時に、人材会社はまったく協力もしてくれないし、
せいぜい「他の人材を紹介しますよ」と言われるくらいで終わってしまいます。
極端な話、1年契約で誰か人材を紹介してもらって雇用した場合、1年後に人材紹介会社はその雇用した人材に対して、
「そろそろ転職しませんか」
などと営業をかける会社もあったりするので、やはり人材紹介会社と付き合う際には、とても気をつけなければいけません。
⑵ 紹介会社自体が英語が堪能かどうかを確認する
手前味噌になりますが、本当の意味で外国人の人材紹介(高度人材など)をできる会社がそもそも日本にはイザナウ以外はほぼありません。
なぜなら
「そもそも日本国内の外国人紹介会社が、紹介する外国人とろくに話すこともできず、コミュニケーションすら取れていない」
というケースがすごく多いからです。
人材紹介会社は、企業に外国人を紹介するだけが仕事ではありません。
本当の意味で会社と外国人を理解するには、やはりコミュニケーションを取らなければなりません。
実際、このイザナウにも、登録している外国人の方からとても多くの質問などの連絡がきます。
もちろんそれにも対応しなければなりませんし、その外国人が抱く疑問も解決しなければなりません。
このような意味で、まずは紹介会社自体が英語が堪能かどうかをまず見極める必要があります。
⑶ 何社かの外国人派遣・紹介会社からあいみつをとる
外国人材は、実際何社か違う派遣会社・紹介会社に登録している人が多くいます。
同じ人材でも、会社によって派遣料や紹介料、条件が全く違ってきます。
同じ人材1人をとる時も、1社目で自社と条件が合わなければ、何社かに連絡を取り、比較をしてみる。
面倒にも思えますが、手数料の削減、条件の交渉、また外国人材を雇用するということを考えれば、
この手間もまったく無駄ではありません。
⑷ 人材派遣・紹介会社の都合は無視する
人材派遣・紹介会社は当たり前のように、
「そろそろ決めませんか?他の会社もこの人材に興味を示してますよ」
と決まりごとのように言ってきます。
しかし、「そろそろ決めませんか」と言うのは、向こうの都合。
雇用する側の自社で、十分に納得いくまで、外国人材に会い、納得してから決定するべきです。
普通に考えて、日本人の新入社員や中途社員を採用する場合ですら、日本企業は4回も5回も面接を繰り返すのに、
外国人の場合にはすぐ決めなければならないなんて、おかしな話です。
むしろ外国人雇用の方が入念なチェックを必要とします。
面接も何度かするべきですし、実施テストも必ずおこなってください。
さらに、トライアル期間も必ず設けてください(弊社では3ヶ月くらい)
人材紹介会社はその気になれば、なんとでも契約条件を緩めてくれます。
人材紹介会社は、契約条件を決める際に「うちはこういう規定なので」など言ってくると思いますが、
だったら別に契約条件をよくしてくれる会社に変えればいいだけの話です。
3:正しい派遣料・紹介料 有料会社と無料会社
「どこの派遣サイトがいいのか」
「有料、無料どちらがいいのか」
「無料のサイトはなぜ無料なのか」
こちらも以前有料派遣会社・無料派遣会社 サイトの正しい選び方という記事でご紹介しましたが、派遣・紹介サイトには有料、無料があります。
登録するだけでも有料のものもあれば紹介料として料金がかかるもの、様々あります。
弊社も外国人を雇用する際、今まで何度か外国人の有料派遣サイトを利用したこともありました。
つい最近も外国人を雇用する際、派遣会社を通して採用しましたが、その紹介料は1人紹介してもらのに、手数料が120万。
その料金が発生してでも雇いたかった外国人だったので雇用しました。
すると
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2日間でやめました。
紹介手数料は返ってきません。
このように、採用されて仕事を初めて1週間以内に会社をやめていく外国人は、正直めずらしくありません。
弊社でもそのような外国人を幾度となくみてきました。
(面接やら入国管理局でビザの手配やらすべて行い、採用2日後に「東京から引き抜きがありました」といって、大阪を離れて行ったギャグのような弊社に本当にあった話はこちら)
このようなことが外国人には起こり得ます。
手前味噌ですが、今まで外国人を10年間、何百人とやとってきたからわかるんです。
派遣サイト・紹介サイトを選ぶ際のポイントとして、登録や企業が掲載することに関しては、無料でなければやめたほうがいい。掲載が有料のものは避けるべきです。(有料で上位に掲載されるのはまた別ですが)
なぜなら、人の労働力(外国人)を、企業に繋いだときに合うか合わないかは、一緒に働くまで誰もわからない。
両者が合わない可能性が十分あるのに、当たり前のようにお金をもらうというのはおかしな話だと思います。
掲載料、登録料が有料の場合、もし両者が合わなかった場合の金額が合致しません。
「トマト1個300円で買って、切ってみたら腐ってた」とは金額も話も違います。
人材派遣、紹介サイトのほとんどは企業の弱みを握っています。
企業は人がいないと仕事が回らないという現実があるから、その弱みに入り込んでしまっている派遣・紹介企業が多いのです。
4:まとめ
情報が錯乱している昨今で、なにを信じ、どこを使うか、それは自分次第です。
どこの誰が発信している情報なのか、信頼できるのかをきちんと見極める為にも、日本企業自身でも最低限の知識をいれるよう心がけていくことも大切になってきます。
また外国人を雇用するのと、日本人を雇用するのとではかなりの違いも生じてきます。
派遣サイト、紹介サイトを利用する場合も、日本人雇用の常識が外国人雇用では通用しないと言うことも頭において、健全で安心できる企業を選ぶことをオススメします。