今のところ日本に高度人材が来ることはない
2019年6月29日土曜日
日本が手っ取り早く高度人材を呼びたいなら、 ・日本の基礎英語力を底上げする ・経済を活性化させて給料をあげる この2点につきると言えるでしょう。
以前、日本は外国人【高度人材】を呼び込めるのか?という記事で、
”もはや『全ての職種』の外国人は日本で働きたくない !理由は2つ。日本では十分な給料が払われていないという現状と、国際的な企業がものすごく少ないので、非常に働く国として魅力が少ないからといえます。”
という風にご紹介しましたが、今回はこちらに付け加え高度人材であればあるほど、今の日本には興味がない現実をご紹介しようと思います。
I 高度人材であればあるほど、今の日本には来ない理由
結局根本的な理由は、
『高度人材と言われる人は、日本語ができないし、日本語をわざわざ習得する必要がない。日本人は英語ができないので、高度人材を呼んだところで人材を使いこなすことができない』。
高度人材であればあるほど日本語ができません。日本人もまったく英語ができないので、これはどうしようもありません。日本の『基礎の英語能力』を上げない限り、海外の高度人材は日本に来ることはありません。
今から日本人の英語力をあげるとすると、少なくとも大体2040年までは日本国には海外の高度人材が日本に来ることはないでしょう。なぜならば、2040年までは英語でも仕事ができる様な環境はこの国で作り上げることはできないから。
2040年という数字は単純計算になりますが、今から日本の英語教育の底上げを始めて、子供に英語教育を初めてその子供達が20歳になるころが目安かもしれません。
今回、G20の各国の大統領で唯一英語がいわゆる『ペラペラ』ではないのは安倍さんだけ。
出来るとは言われているけど、それは日本人が判断した英語力なので海外からの判断では英語が『ペラペラ』とは言い難いです。
*安倍さんの英語力 世界の世論はこちら:Quora Can Japanese Prime Minister Shinzo Abe speak English?
中国でさえ英語が使えます。鎖国の代表的な国といっても過言では無いのに、中国では英語が通用します。ミャンマーでさえ使えます。日本は本当に高度成長期で止まってしまっているようです。テレビもCMも高度成長期で止まってしまっています。
全て『みんな一緒』『万人受け』という方向にみかった日本が生み出してしまった結果かもしれませんね。英語は世界中でスタンダードな言語です。日本はガラパゴス化しています。『日本は日本』のような勝手な自意識過剰が生まれてしまっている現実があります。
(ガラパゴス化とは日本で生まれたビジネス用語のひとつで、孤立した環境で「最適化」が著しく進行すると、エリア外との互換性を失い孤立して取り残されるだけでなく、外部から適応性と生存能力の高い種が導入されると最終的に淘汰される危険に陥るという、進化論におけるガラパゴス諸島の生態系になぞらえた警句である。ウィキペディアより)
I 高度人材をスポーツ選手で例えてみると
高度人材を他のもので例えるとわかりやすいかもしれません。
スポーツで見てみると、野球・サッカー・テニス・バスケットボールなどなど、メジャーなスポーツを想像してみたとき、そのスポーツの強い国に、強い人は集まりますよね。
例えば、この度見事NBAの一巡目で指名された八村塁選手。彼も、いわゆる日本ではバスケットボール界の高度人材とも表現できると思いますが、彼もバスケットボールの最高峰NBA(アメリカ)に旅立って行かれました。
これと同じ様に、IT分野や科学者、その他の職種においても、高度人材と言われる人は、その分野の一流国に行こうとする、もしくは招かれます。
そこで日本は世界の中で何が一流かといわれると、『アニメ・漫画・ゲーム』『食事』など。
(関連記事:外国人は日本のなにに興味を持つの?1位はだんとつで「ゲーム・アニメ・マンガ」)
ゲームなどを開発する人、漫画家になりたい人たちは仕事として日本に来るかもしれません。またこれらが『好き』な人は観光客として日本に来るかもしれません。また、日本食を学びたい人は日本に修行としてくるかもしれません。
ただ、政府が欲しがっている様ないわゆる日本で仕事をする、在日し常駐する『高度人材』が日本に来ず他国に行ってしまうのも、先ほどのスポーツの例でみてみるとわかっていただけると思います。
*この資料は「内閣府 知的財産戦略推進事務局」が外国人に対してとったアンケートの結果です。(平成30年1月のデータ)
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外国人のプロを日本に紹介することが、私のミッションであり、宿命である