人材活用における革新的な戦略と実際の成功事例

企業を成長させるうえで必要となることは様々あるが、人材の活用は大きな要素となるだろう。従業員が自身の力を100％発揮するには企業の文化や制度、環境など様々な要因に依存する。

従業員が活躍出来るようにするため、企業は様々な施策を行っているが、今回は人材の配置や戦略的なアプローチによって成功を収めた実例をいくつか紹介する。

①Googleの例　

GoogleはProject Oxygenというプロジェクトを「優れたマネージャーの特性」を割り出すため社内で調査を実施。このプロジェクトは2008年から始まった。Googleはこのプロジェクトを行う以前にマネージャーを置かず、管理職を廃止するチーム運営について試験的に導入するなど積極的に組織マネジメントの在り方を考えてきた。

Project Oxygenでは社員に実施したフィードバック調査を2年間にわたり分析し、従業員が優れたマネージャーになれるように設計された包括的な管理能力向上プログラムの開発に繋がった。

②Cisco Systemsの例

Cisco SystemsはTalent Connection というプログラムを通じて従業員が社内での機会を追求することを奨励している。社内の求人情報やキャリア リソースへのアクセスを提供することで従業員が成長や能力向上の機会を自らつかむ制度としている。

社内から人材を発掘する制度となっている。

③データ分析の例（IBMのWatson Talent Frameworksツール）

IBMのAI主導の分析ツールWatson Talent Frameworksは多数の業界にわたる 3,000 を超える職務プロファイルと 2,000 を超える関連コンピテンシーをカバーするデータから、職務に必要な能力やスキルを割り出し、現実とのギャップを調査する。その結果適切な人員配置のための手助けとなるツールとして機能する。