アメリカ住宅金利上昇【住宅変動金利と固定金利ってなに?】
2022年10月3日月曜日
変動金利と固定金利、2つの住宅ローンの返済方法
アメリカの住宅市場が金利上昇の影響により、急に冷え込んでいています。
新型コロナウィルスで大幅に上がった価格も11年ぶりに下落しています。
フレディマックに(米連邦住宅貸付抵当公社)よると、9月末に30年固定の住宅ローン金利は約14年ぶりに6%を超えました。
1:住宅ローンとは?
住宅ローンは、家を購入する際のローンのことを言います。
基本的に、契約者本人やその家族が居住するための家の購入時にローンを組むことができます。
賃貸用物件などの購入時には利用できません。
2:賃貸用にしたい時にはローンは組める? 組めない?
賃貸用として物件を購入したい場合は、『賃貸併用住宅』としてなら住宅ローンを組むことができます。
賃貸併用住宅とは自分も住む前提で、なおかつ賃貸として貸し出す住宅を言います。
ただし、その住宅のうち、自宅として自分が使用する床面積が50%以上でなければならないという決まりがあります。
賃貸として貸し出す面積よりも、自宅としての面積が大きくなければならないということですね。
ちなみに勝手に賃貸として貸し出してしまうと、契約違反として金融機関から指導が入る場合があるので、ご注意を。
3:固定金利と変動金利
変動金利
・変動金利は固定金利よりも基本的に金利が低めです。
・市場金利の変動に応じて半年ごとに金利が変わり、その金利の動きを元に5年ごとに返済額が変わります。
・金利の上昇が見込まれる場合には、固定金利型より申込時の適用金利は低いですが、金利が上昇した場合のリスクを借り手が追うことになります。
・住宅金融支援機構の2021年10月の調査によると、67.4%が変動金利型を選んでいて、主流のタイプのようです。
・現在のように日本は長期にわたって低金利である状況なので、変動金利の方が有利と言えますが、今回のアメリカのように金利が上昇した際のリスク
固定金利
・借入から返済まで金利が一定です。借入当初に決めた一定期間(3年・5年・10年など)中は金利が変わらないローンです。
・金利の上昇が見込まれる場合には変動金利型等よりも適用金利は高くなりますが、金利が上昇しても総返済額は変わりません。
固定金利選択型
・当初の一定期間だけ金利が固定され、固定金利期間終了後はその時点の金利で固定金利型か変動金利型を選択する方法です。
・固定金利期間が長いほど金利が高くなります。
4:2つの住宅ローンの返済方法
住宅ローンは返済方法によって、「元利均等返済」と「元金均等返済」に分類されます。
元利均等返済
・毎回の返済額(元金+金利)が一定です。
・返済当初は利息部分の返済が多く、後になるほど元金部分の返済が多くなります。
元金均等返済
・元金の返済額が一定です。
・元金の一定ペースで返済するため、後になるほど利息が減り、返済額も減ります。
*借入金額が同じ場合、元利均等返済に比べて当初の返済額は多いですが、返済総額は元金均等返済の方が少なくなります。
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