外国人社長が教える!外国人に面接で聞くべき質問10選!
2018年6月21日木曜日
10年間で300人以上の外国人の面接をしてきたプロが本音を暴露します!
以前の記事で、「海外と日本の面接の常識は違う」と言う記事をあげましたが、では実際面接の場では何を聞くべきなのでしょうか?IZANAUにもこの質問は多くいただいております。
外国人は日本人と違って、まず教育を受ける段階で自己アピールをする教育を受けて来ています。そのため、面接の際にも企業が聞いてもいないことを勝手に話し出したり、自分の事を誇張して伝えてしまう部分もあります。
日本人を面接するときと同じ様な内容を質問していても、外国人を見極めることは出来ません。
いわゆる面接で日本人に聞くような基本的な質問では無く、今回は私が弊社(株式会社アクティブゲーミングメディア)で多数の外国人の面接を行なってきた経験をもとに、外国人に対して面接で聞くべき質問を10個、厳選してみましたので是非参考にしていただけたらと思います。
*アルバイトの面接の場合は①〜⑤は聞くべし!
◆外国人に面接で聞くべき質問10選◆
①弊社に応募してきた理由
②ビザの有無
③日本に来たきっかけ
④日本語をどのように勉強するつもりなのか
⑤学生の時にどんなアルバイトをしたか
⑥将来のビジョン。将来国に帰るのかどうか
⑦母国で弊社の様な企業があるのかどうか
⑧弊社の何に魅力を感じたか
⑨希望の年収
⑩日本の常識に関しての質問
ではなぜこれらの質問をした方がいいのか!ここからはその理由を1つずつ紐解いていきましょう。
普通に日本人の面接をする際には考えもつかない理由があります。
◆上記の質問をした方がいい理由◆
①弊社に応募してきた理由:この質問は「ビザを取得する為だけに応募して来ていていないかどうか」を確認する為に必須です。
②ビザの有無:就労ビザを持っているかどうか。この質問は①と同様で面接の初日に早めにした方がいい質問です。これにより、会社が就労ビザを発行しなければならない場合もあります。*アルバイトの面接の場合はこちらを参照
③日本に来たきっかけ:ただ旅行のつもりできたのか、もしくは実際何か真剣に学ぼうと思って日本に来たのかが、この質問でわかります。
④日本語をどのように勉強するつもりなのか:この質問は実はかなり重要です!日本語の上手い人は、自己紹介の時点ですぐ分かります。上手く無い人は、必ず『今から勉強します』と言います。わたしは少なからず300人の外国人を面接して来ていえる事は、ほぼ全員、元気よく「今から勉強します!!!頑張ります!!!」と言いますが、具体的にどの学校でいつから勉強するのかを聞くと、本当に勉強する予定でいる人しか答えられません。本当に日本語の勉強のやる気が有るのか無いのかがすぐに見分けられます。
⑤学生の時にどんなアルバイトをしたか:日本人は学生時代のアルバイトで仕事のイロハを覚える人が多い中、外国人はアルバイト経験が少ない人が多いです。外国人は仕事をするつらさ、お金をもらうありがたさを、22歳まで経験しないままの人が多いのです。個人的な経験からすると、母国でアルバイトもしていない人が急に日本に来て、日本の会社社会で生きることは本当に難しい事です。アルバイトを少しでも経験してきた人の方がベターと言えます。
⑥将来のビジョン。将来国に帰るのかどうか:この質問により、どの部署に配属させるのか、どこまで企業の情報を与えるのかを決められます。日本に来る外国人は、”とりあえず1年”の人が多いため、その人をキーポストにおいておくわけにはいかないでしょう。ただ逆に言えば、会社が海外進出を検討しているなら、将来帰る人を今入れた方がいい場合もあります。
⑦母国で弊社の様な企業があるのかどうか:もしあれば、弊社はどの部分でその企業に勝っているのかを聞いて見ましょう。雇う雇わないの前に情報収集にもなります。
⑧弊社の何に魅力を感じたか:海外での就職活動は、日本以上に過酷で必死なことなので、「とりあえず」あらゆる会社に連絡する人が多いのです。1000社くらい連絡を取ることもあります。その中で本当に自社に興味を持っているかどうかを見極めなければなりません。
⑨希望の年収:会社が年収の限度を決めていたとしても、外国ではこれは必ず聞くものです。この質問を前もってしておくことで、例えば『3次面接まで行った後に離脱された』ということも防ぐことができます。本人が800万欲しい、企業は250万しか払えない、ならば1次面接以降はやる必要がなくなります。これは、外国人は日本人と違って、その会社の平均給料など調べないで面接に行くことが多く、むやみに応募することがとても多いので発生してしまうケースが多いです。なので、会社の雇用条件は出来るだけ早い段階で伝え、ダメならダメで早い段階で落とす方がいいでしょう。
⑩日本の常識に関しての質問:個人的に使う質問の例として、『安倍首相の一人前の総理大臣は誰か』とかを聞いたりしますが、日本に興味を持ってる人しか答えられません。この質問がなぜ大事かと、アニメが好き、漫画が好きで日本に来る人は大勢いるけど、自分の経験でいうと、そう言った人たちは一番早く会社をやめます。本気で日本で仕事をしたい、活躍したいと言う志のある人とは一目瞭然で見分けがつきます。
また、以上の質問をすると共に、外国人の面接をする前に理解しておいた方がいい点もあります。
全てを外国人に合わせる必要は無いと思いますが、いざ「外国人を雇おう!」となったとき、このようなことを知識として入れておくと、スムーズに行く、かつ臨機応変な対応が出来、また外国人と一緒に働いて行くことに対して、理解も深まるのではないでしょうか。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
IZANAUでは外国人労働者と外国人を雇用したい企業のサポートをしております。
外国人雇用に関する、ご相談、お問い合わせはお気軽にIZANAUまでご連絡ください。お問い合わせはこちら
About the Author
外国人のプロを日本に紹介することが、私のミッションであり、宿命である