外国人雇用は増加真っ只中?! 【厚生労働省による現状】
2019年7月11日木曜日
いったい現状はどうなっているのでしょうか? 実際、日本企業は人手不足を外国人で補っているのでしょうか?
*この記事はIZANAUを運営している株式会社アクティブゲーミングメディア(130人中6割が外国人社員)のスタッフによって作成されています。
まずはこちらを見ていただきたいと思います。
自民党のツイッターより:
【自民党の実行力】雇用と所得篇 自民党の新しいCMです。「アベノミクスで雇用は拡大しました。すべての人の、さらなる所得の向上を目指します」
画像参照:自民党広報ツイッター
とありますが、『そりゃそうやろ』と思いますよね。人口減少中なので、もちろん雇用は拡大します。というか人が足りていないので雇用も拡大します。外国人雇用を拡大させていること自体が、その証明と言っても過言はないと思います。
以前『外国人労働者ホントに必要?! 本当に人材不足なのかどうかを数字で確かめよう!』と言う記事で、厚生労働省の数字を元に、人手不足の職業を数字でご紹介しました。
ではいったい現状はどうなっているのでしょうか? 実際、日本企業は人手不足を外国人で補っているのでしょうか?
厚生労働省が発表している中で一番新しい資料「外国人雇用状況」の届出状況まとめ(平成30年10月末現在)を元に現状を見ていきましょう。
外国人雇用の現状
○ 外国人労働者数は1,460,463人で、前年同期比181,793人、14.2%の増加(平成19年に届出が義務化されて以降、過去最高を更新)
○ 外国人労働者を雇用する事業所数は216,348か所で、前年同期比21,753か所、11.2%の増加(平成19年に届出が義務化されて以降、過去最高を更新)
○ 国籍別では、中国が最も多く389,117人(外国人労働者数全体の26.6%)。次いでベトナム316,840人(同21.7%)、フィリピン164,006人(同11.2%)の順。対前年伸び率は、ベトナム(31.9%)、インドネシア(21.7%)、ネパール(18.0%)が高い。
○ 在留資格別では、「専門的・技術的分野の在留資格*1」の労働者数が276,770人で、前年同期比38,358人、16.1%の増加。また、永住者や日本人の配偶者など「身分に基づく在留資格*2」の労働者数は495,668人で、前年同期比36,536人、8.0%の増加などとなっている。
*1 専門的・技術的分野の在留資格とは
*2 身分に基づき在留する者とは:定住者(主に日系人)、永住者、日本人の配偶者等
厚生労働省:外国人のカテゴリーはこちら
国籍別の状況
労働者数が多い上位3か国
・中国 389,117 人 (全体の 26.6%) [前年同期比 4.5%増]
・ベトナム 316,840 人 (同 21.7%) [前年同期比 31.9%増]
・フィリピン 164,006 人 (同 11.2%) [前年同期比 11.7%増]
増加率が高い上位3か国
・ベトナム 316,840 人 [前年同期比 31.9%(76,581 人)増]
・インドネシア 41,586 人 [前年同期比 21.7%(7,427 人)増]
・ネパール 81,562 人 [前年同期比 18.0%(12,451 人)増]
在留資格別の状況
労働者数が多い上位3資格
・身分に基づく在留資格*2 495,668 人 (全体の 33.9%) [前年同期比 8.0%増]
・技能実習 308,489 人 (同 21.1%) [前年同期比 19.7%増]
・資格外活動(留学) 298,461 人 (同 20.4%) [前年同期比 15.0%増]
増加率が高い上位3資格
・特定活動*3 35,615 人 [前年同期比 35.6%(9,345 人)増]
・技能実習 308,489 人 [前年同期比 19.7%(50,701 人)増]
・専門的・技術的分野の在留資格 276,770 人 [前年同期比 16.1%(38,358 人)増]
*3 特定活動とは:技能実習、EPAに基づく外国人看護師・介護福祉士候補者、外交官等に雇用される家事使用人、ワーキングホリデー等
都道府県別の状況
労働者数が多い上位3都府県
・東京 438,775 人 [前年同期比 11.1%(43,941 人)増]
・愛知 151,669 人 [前年同期比 17.4%(22,514 人)増]
・大阪 90,072 人 [前年同期比 24.7%(17,846 人)増]
増加率が高い上位3府県
・熊本 10,155 人 [前年同期比 31.2%(2,412 人)増]
・大阪 90,072 人 [前年同期比 24.7%(17,846 人)増]
・鹿児島 6,862 人 [前年同期比 23.8%(1,320 人)増]
もっと詳しく見たい方はこちらへ:「外国人雇用状況」の届出状況まとめ(平成30年10月末現在)
以上見ていただいたように、外国人雇用は確実に拡大しています。
この外国人雇用の拡大はずっと続くわけではありませんが、今人手不足を実感している企業、海外進出をしたい企業はこの機械に外国人雇用に乗り出して見てはいかがでしょうか。