【外国人の部下の育て方】外国人の管理の仕方・扱い方・ポイント
2019年6月12日水曜日
『どうやって教えたらいいの?』 『外国人は日本人と同じ様に扱えばいいの?』 今回はこれらを弊社の経験を交えてお伝えしようと思います。
*この記事はIZANAUを運営している株式会社アクティブゲーミングメディア(130人中6割が外国人社員)のスタッフによって作成されています。
外国人を雇用する企業が少しづつ増えてきている中、外国人を初めて雇用する企業は、外国人雇用に慣れている会社に比べ、わからないことだらけだと思います。
『面接のやり方は?』
『履歴書が英語で送られてきたら?』
これらの方法は以前記事でもとりあげましたが、いざ実際外国人が会社に入ってきて自分の部下についたらとしたら。
『どうやって教えたらいいの?』
『外国人は日本人と同じ様に扱えばいいの?』
今回はこれらを弊社の経験を交えてお伝えしようと思います。
また、『外国人の扱い方・ポイント 』もご紹介します。外国人を部下に持った場合、先入観なく外国人と接してもらえたらと思います。
*関連記事:外国人社長が教える!外国人に面接で聞くべき質問10選!
*関連記事:外国の履歴書には顔写真は必要ない!
【外国人管理体制の注意点】
1:トレーニング期間を設ける
2:外国人の教育者(管理者)を1人決める。
3:濁さずはっきり言う
4:『外国人は主張が激しい割には任務を実行してくれない』は間違い
5:『外国人は会社のスケジュールより自分の休みの方を優先する』には対処法がある
6:即戦力になってもらうには
【外国人管理体制の注意点】
1:トレーニング期間を設ける
外国人は出来る先輩の部下にしたからといって、外国人の実力を発揮できるわけではありません。
必ずトレーニング期間を設けましょう。
トレーニングの方法は基本的に日本人と同じです。
日本人はそもそもトレーニングを受けないケースがあったりしますが、外国人の場合は初日から仕事をさせるのは大いに間違っているので、トレーニングの期間は業種がなんであろうと設けないといけません。
2:外国人の教育者(管理者)を1人決める。
まず部下に持ったら、管理を徹底的にする必要があります。
『その外国人の管理者が誰なのか』はっきりと決めてあげて、わからないことはその管理者に全て聞くように伝えましょう。
教育係といってもいいかもしれませんが、この役目を担う人は1人、特定の人を決めた方がいいと言えます。
大人数いても、外国人自体が誰に聞けばいいか曖昧になる、またはっきり決めなければ日本人も教えなくなる、という状況に陥ります。
3:濁さずはっきり言う
『何月何日の何時までに〇〇を提出してください』
『〇〇はいい。〇〇はダメですよ』
など詳細まではっきり伝える必要があります。
『出来るだけ早く』や、『これは言わなくてもわかるだろう』などの曖昧なものは通用しません。
『すべてを』『明確に』『何回も』伝える癖をつけましょう。
【外国人の扱い方・ポイント】
4:『外国人は主張が激しい割には任務を実行してくれない』は間違い
外国人のことを、主張が激しい割には任務を実行してくれないと感じる人も多いと思います。
このように感じてしまう理由は3つ。
外国人は自分のアピールをしっかりするような教育を受けてきている。学校からも『就職したら目立つように努力しなさい』、『周りに負けないように自分の意見だけははっきり主張すること』と、若い頃からインプットされている。
組織を理解していない。同じタイミングで入社した日本人に比べたら、外国人は組織おろか、自分が配属された部署の仕組みや立ち位置を理解していないことが多く、期待されている役割をわからないまま毎日仕事をすることが多い。
アルバイトをしたことがない方が多い。日本では誰しもアルバイトで働いた経験がある。これによって上司との関わり方や、まず、『言われたことをきちんと、真面目にこなす』ことを覚えるが、『外国では大学を卒業した自分は、それだけ立派なプロフェッショナルである』と感じてしまう人が多い。したがって23歳で社会人となっても、仕事の基本的な常識をわからないケースが多い。
これらの理由で、初めて外国人の部下を持った上司が『言うことを聞いてくれない』と愚痴をすることが多いですが、この問題を直す、もしくは軽減する方法はあります。
それは、上記で述べた『3:濁さずはっきり言う』と同じことになりますが、外国人の部下に『何を求めているのかを、はっきり説明すること』です。
それも、一度ではなく、浸透するまでに繰り返し説明しないといけないが、さらに、何を求めているのかだけでなく、『何のために』求めているのかを説明すると、外国人の部下もその方針に向けて仕事をようになる。
5:『外国人は会社のスケジュールより自分の休みの方を優先する』には対処法がある
『大事な展示会があって、海外のお客さんも来るので参加して欲しいと言うのに、父の日だからと言って休みを取られた・・・』
このような不満はよく耳にします。
弊社も外国人の比率は60%を超えているのでこのような問題に何度も直面しているが、会社としてどうしても外して欲しくないイベントを事前に共有しておけば、この問題をたいがい回避できます。
海外では、充実したプライベートタイムがあってこそ仕事に打ち込めると言う考え方は浸透していますが、多くの外国人は、日本の組織では理由もなく振り回されることがあると感じている人が多いのが事実です。
特定のイベントや打ち合わせに参加して欲しい理由を説明してあげれば、仕事を優先してくれるケースが多いことを覚えておきましょう。
6:即戦力になってもらうには
『特定の市場に侵入する計画があって、その市場に詳しい外国人を雇用したのに、結果を出してくれない・・・』。
仕事とは、挑戦の連続で、実に難しいことです。
日本人でも結果が残しにくいのに、外国人だけは不条理なぐらい即戦力になってくれることを期待してしまう日本人も多い様に感じます。
新入社員が最初は研修を受けないと仕事ができないように、外国人を雇用した際に仕事場という戦場に送り込む前に仕事をイロハをきちんと伝えてあげましょう。
About the Author
外国人のプロを日本に紹介することが、私のミッションであり、宿命である