特定技能とは? 特定技能1号・2号とは?【わかりやすく解説】
2019年2月21日木曜日
特定技能ビザと技能実習ビザの違いも一緒に説明していきます。
*この記事はIZANAUを運営している株式会社アクティブゲーミングメディア(130人中6割が外国人社員)のスタッフによって作成されています。
2019年4月に行われる入管法改正にむけ、特定技能ビザが新たに在留資格として加わる予定となっています。
この『特定技能ビザ』『技能実習ビザ』また『特定技能1号・2号』、名前がややこしいだけではなく、正直内容もややこしく、どれがどれで、どんな内容かが混乱しがちではないですか?
今回はそんなややこし新設される在留資格『特定技能1号・2号』に関して、また特定技能ビザと技能実習ビザは何が違うのかについてお伝えしていきたいと思います。
1:特定技能とは?
以前、企業が知っておくべき在留資格という記事を掲載しました。
その記事でもお伝えしたように、在留資格というのは、外国人が日本に在留するために日本国から与えられた資格です。
「あなた(外国人)はこのような理由で日本に滞在し、このような仕事ならしてもいいですよ。在留できる期間はこれだけですよ」
というのが在留資格です。
日本には、その在留資格が27種類あり、27種類のうち、働くことができる在留資格は17種類あります。
それをもっと増やそうというのが今回の改正案です。
高度人材(専門的な知識や能力がある学術研究者、技術者、経営者、などの外国人)などの外国人ではなく、
単純労働とされる職種には外国人が働くことに制限がありました。
その制限が緩和されて、様々な職種で外国人を雇用できるようになるということです。
つまり、この特定技能とは今回『特定技能』という在留資格が増えますよ、ということです。
もう少し紐解くと、在留資格は大きく分けて以下の6つに分類されます。
①高度専門職ビザ ②就労ビザ ③一般ビザ ④特定ビザ ⑤外交ビザ ⑥公用ビザ
今回の特定技能ビザは、就労ビザの一種と思っていただいてもわかりやすいかもしれません。
〜イメージ下図〜
在留資格 > 就労ビザ > 特定技能ビザ > 特定技能1号・2号(1号2号に関しては後ほど解説します)
2:特定技能1号・特定技能2号とは?
『特定技能ビザ』というものをわかっていただいた上で、次に来る疑問は
『特定技能1号・特定技能2号』の違いです。
簡単に言ってしまえば、1号より2号の方が、取得のハードルが高い。
2号の方がより日本語能力や熟練した技能を求められるので、外国人からすると1号よりも2号の方が取得が難しくなる、ということです。
詳しく見てみましょう。
・1号は在留できる最長期間が5年。2号は上限なし。
・1号は家族を連れてこられないが、2号は家族へも在留資格が付与される。
・1号は必要とされる技能が、『ある程度』でいい。2号では『熟練した技能』が必要。
その技能に対して、1号は育成と訓練は必要なし。2号は長年の実務経験を必要とされる。←監督者として成り立つレベル
・1号で必要な日本語能力は日常会話レベル+業務上で必要な日本語能力。
・1号に分類される職種:介護、ビルクリーニング、農業、漁業、飲食料品製造業、外食業、素形材産業、産業機械製造業、電気・電子情報関連産業、建設業、造船舶用工業、自動車整備業、航空業、宿泊業(14業種)
・2号が取得可能な職種:建設業、造船舶用工業
以上の1号・2号の違いを表でまとめてみました。
以上が特定技能1号と2号の違いになります。
特定技能ビザをいう新たな在留資格が増え、その特定技能ビザを取得のハードルが低い1号、ハードルが高い2号に分類。
「2号を取得した方が外国人の方にも優遇しますよ。だけど取得するのはちょっと難しいよ」といった感じでしょうか。
*ただし、この2号を取得したいという外国人の志願者が少なく、結局は当面見送ると政府は言っています。
さて、今後はどのような展開になっていくのでしょうか。(2019年2月21日現在)
3:特定技能ビザと技能実習ビザの違い
特定技能ビザの説明をしてきましたが、ここで疑問を抱く人もいるのではないでしょうか。
「特定技能ビザと技能実習ビザは何が違うの?」
特定技能ビザと技能実習ビザを、混同してしまっている人もいるかもしれませんが、この2つは別物です。
最後に特定技能ビザと技能実習ビザの違いを、簡単に説明して終わりにしようと思います。
上記の表が特定技能ビザと技能実習ビザの違いですが、この2つは全く別物のビザと思ってもらえれば結構です。
就労ビザの中に、特定技能ビザと技能実習ビザがある。ただし、職種がいくつか被っている。という感じです。
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外国人のプロを日本に紹介することが、私のミッションであり、宿命である