社会保険料滞納の外国人は在留資格取り消しを検討【在留資格に関して改正して欲しいところをついでにあげちゃいます】
2018年11月10日土曜日
政府が今外国人雇用でもめている理由は、今まで改善してこなかった、このような積もりに積もった課題がたくさんあることが理由でしょう。
外国人受け入れ拡大にともない、続々と在留資格に対する厳しい改正すべき部分が出て来そうです。
今回は、出入国管理法の改正案を巡り、11月6日の衆院法務委員会で
「社会保険料の滞納者(外国人)は在留資格を取り消す」というもの。
出典:朝日新聞 社会保険料滞納の外国人は在留資格取り消しを検討
これに関しては、まだまだ決定したわけではありませんが、正直このような改正案良いことだと思います。
(ちなみに在留資格の取り消し(入管法第22条の4)というものが日本にはあります。
在留資格の取消しとは、日本に在留する外国人が、偽りその他不正の手段により上陸許可の証印等を受けた場合や、在留資格に基づく本来の活動を一定期間行わないで在留していた場合などに、当該外国人の在留資格を取り消す制度です)
この流れで今の在留資格を出す場合の方法として、直して欲しいところをついでにあげちゃいます。
政府はこれを改善することは今の段階では絶対不可能でしょうが、これから外国人を雇用する、または雇用する可能性がある会社は、外国人雇用にはこのようなことが起こるうる、ということも頭に入れておいた方がいいので、参考になればと思います。
・いくら自社で外国人にビザを与えたからと言って、入社2日後にその外国人が転職しても問題ではないこと。
以前の記事で、弊社(株式会社アクティブゲーミングメディア)で外国人を面接、採用し、入社2日で転職して言ったという記事をあげましたが、これがおっけーになってしまっていることに対して改善してほしい。
・外国人がビザを申請できる基準を柔軟にして欲しい
高度人材というのは、なにも大学を出た人だからといって高度人材になるわけではない。
それは日本人も同じことで、大学を出た、大学院を出ているからと言って、その人材が油臭かと言われると、実際そうではない。高卒、専門学校卒のほうが逆に優秀であったり、根性が座っていたり、という場合も多くあります。
それは外国人にも言えることで、例えばプログラマーの場合、
『大学を出ていないけど、海外の専門学校を出た、または専門学校を出ていないけど、プログラミングの実績みたいなものを証明できればビザの申請が可能』
など、申請をすることに対してはもっと柔軟にして欲しいと思います。
入国管理局も一人一人見るのが大変だから、何か一定の基準を設けて手間を省いているのだろうとは思いますが、後でも述べるように、どうせビザが降りるかどうかの判断に3ヶ月もかかるのであれば、これくらいのことを柔軟にしたからといって、あまり変わらないと正直思いますが。
・在留資格の取得をもっとスムーズに
旅行者として日本に来て、日本の会社の面接を受けてうかった場合、就労ビザを獲得するために、わざわざ日本を出て一回国に戻らなければならないというのに対して、何か良い方法はないのだろうか、と思います。
一回国へ帰らなけらばならなに理由は、『在留資格認定証明書交付申請』が必要だからというのもわかりますが、このシステムは昔からずっとこのままです。
今現在こんだけ便利な時代になったのだから、何かシステムを変えられないのか、という疑問があります。
・ビザを申請してから、ビザがおりるかおりないかが『わかる』までに時間がかかりすぎ。
ビザを申請してから取得できるかできないか、が分かるまでに早くて3ヶ月必要です。
取得できるとわかって入れば3ヶ月待つのは苦ではないかもしれませんが、企業側からすると3ヶ月後に来れるかどうかわからない、ビザが下りるかどうかわからない人を雇用を待つことは、正直大変なことです。
3ヶ月かかる理由は、どうせ資料がたまっているから時間がかかるわけであって、それを一気に片付けられないものかと思ってしまいます。(これは他の国でも同じことですが)
ビザがおりないならおりないで、わかった時点で早く教えて欲しいものです。
そうすれば、他の人を探すこともできるし、外国人を入れようと思っていたポジションが日本人でも補えるかもしれないし。
とまぁ上記のように改善して欲しいと思っている部分を述べて来ましたが、不可能なことでしょう。
外国人を雇用するということはこのような面倒なことも他にもたくさんあります。
政府が今外国人雇用でもめている理由は、今まで改善してこなかった、このような積もりに積もった課題がたくさんあることが理由でしょう。
なぜ今までほったらかしにしてたのに、今の状況になってもめるのでしょうか。
とりあえず、長年外国人を雇用して来た企業からすると、
『改善するところをちゃんと改善して、早く在留資格を拡大して欲しい』
というところです。
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外国人のプロを日本に紹介することが、私のミッションであり、宿命である