【ラグビー日本代表】が教えてくれた大切なこと【外国人雇用】
2019年10月20日日曜日
ラグビー代表に外国人が多くいることは、日本中のほぼ誰もが承知のこととは思いますが、 ここまで勝ち進み、日本中に激震を与えてくれているラグビー代表を日本中が受け入れているように、日本企業と日本も外国人を受け入れてはいかがでしょうか?
*この記事はIZANAUを運営している株式会社アクティブゲーミングメディア(130人中6割が外国人社員)のスタッフによって作成されています。
1:ラグビー代表になるための定義
『ラグビーで日本代表になるためには、帰化しなければならない』と考えている人も多いと思います。私もそうでしたが、実は帰化しなくても日本代表になれるようです。
外国人が日本代表になるための条件として、
出生地が当該国である
両親および祖父母のうち一人が当該国出身
当該国で3年以上、継続して居住している
日本国籍を取得後、7人制(セブンズ)日本代表としてセブンズワールドシリーズに4戦以上出場
日本への累積10年の居住
この5つの内、どれか1つでも満たしていれば日本代表になることができるようです。
またさらに『外国人選手が多いのは日本だけ』と思っている人も多いかと思いますが、外国人選手を起用しているのは、日本代表だけではありません。
ちなみに今回2019年のW杯では、実は他国も外国人選手を多く起用していることがわかります。
イングランド 6名
アイルランド 7名
ウェールズ 7名
イタリア 8名
オーストラリア 12名
アメリカ 13名
スコットランド 15名
日本 16名
サモア 18名
トンガ 19名
参照:Foreign-Born / Raised Players at RWC 2019 Nations
日本代表において『日本は外国人選手が多い』と日本人が認識してしまう原因は、日本と外国人とでは、顔のつくりが違うから見た目ですぐわかる、また名前が日本名ではないとすぐ外国人とわかる、これらの理由により『外国人が多い』というレッテルが貼られているようです。
*上記の条件に関する情報は、ラグビーの話を少しずつ書いていくラグビー情報サイト Go to 2019を参考にさせていただております。
2:海外にいる外国人
上記で述べたように、日本人(アジア人)と欧米、欧州、その他外国では、見た目と名前で歴然の差があるため、日本にいる外国人はすぐ、『日本人ではない』と判別されてしまいます。
例えば、アメリカにいる人たちを、「この人はアメリカ人で、この人は外国人」など気にしたことがあるでしょうか。また、名前や見た目で判別することはできません。(もともとアメリカは移民でできている国という理由もありますが)
日本という国は、日本人の血100%で成り立ってきた人が極端に他国よりも多いため、外国人が日本に入ってくることにまだ『慣れ』がないということは理解できますし、見た目で一線置いてしまうことも理解できます。
3:企業に外国人をいれるのも、日本代表に外国人をいれるのと同じように考えてみては?
日本のスポーツの歴史の中で、ここまで外国人を認めて日本代表として出場し、それを日本人が応援するというのは初めてではないでしょうか。日本はいい意味で少しずつ変化していると言えます。
外国人の血はたまにはプラスになるという証拠だと思いますし、大成功している他国は全て移民の力を借りて大きくなってきましたが(アメリカが一番わかりやすいですが)、日本は移民を二流扱いしてきました。
『2世』という言葉があるのは日本だけであるように、国籍も与えず、『日本生まれなのに日本人ではない』という法律を変えるという選択肢は、今現在も日本にはありません(*)。
外国人を日本代表に入れる際、試合が始まるまでは批判する声も聞こえてきましたが、いざここまで勝ち進んでくると、日本をあげてみんなが応援する。勝ったから世論が動いたとも言えると思いますが、この日本代表が与えてくれた、日本に対する大きな変化ともいえる現象を、日本企業で外国人を受け入れる際も同じように考えては、と思います。
日本に外国人が増える、日本企業に外国人が増えることを、頭から否定する人もいますが、今回のラグビー日本代表で、いい部分もたくさんあるということを知っていただくいい例を見せていただけたのではないでしょうか。
(*)こちらの血統主義・出生地主義を詳しく知りたい方はこちら:外国人雇用とともに付随する、外国人の子供に対しての課題【血統主義と出生地主義】