外国人取扱説明書 第6回 〜高度人材を本物か偽物か見極める〜
2018年7月2日月曜日
高度人材とポイントで判断されたその人は、本当に優秀なのか?!
「高度人材」と言われる人たちは、果たして本当に優秀なのかがわからない時があります。(*高度人材とは)
最近は『高度人材』ということをよく耳にしますが、ポイント制だけで高度人材かどうかが判断されます。
しかし時には大卒より高卒の方がいい仕事をする場合もあれば、日本だけでは無く海外でも高度人材、非高度人材では判断できないことがあります。
今回は『高度人材とポイントで判断されたその人は本当に優秀なのかどうか、見極める』ための記事を紹介しようと思います。
外国人と日本人の背景にある一番根本にある違いは、日本と違って海外にはアルバイトの文化がないことです。
日本では履歴書を確認する際に、アルバイトの経験よりも卒業した大学のランクを気にする経営者が多いですが、場合によっては、アルバイト経験のない東大卒より、有意義なアルバイトの経験のある高卒の方が、力を発揮する場合も多々あります。
お客様への対応、粘り強さ、仕事の基本的な流れ・・・どれもアルバイトにて蓄積するケースが多いではないでしょうか。
一方、高度外国人材と見なされるほとんどの者は、『良い大学を卒業したけど、働く経験をしたことがない22歳』だったりします。このような人は、履歴書と言う紙切れ上では優秀に見えても、仕事の常識を全く分かっていない応募者が多い事は事実です。
高度人材と日本政府が判断する人は果たしてどのような大学を卒業し、どのような経験を積み、日本に高度人材としてやってくるのでしょうか。これを見極めるのは、日本の企業自身で行わなければなりません。
高度人材を本物かどうか見極めるポイント
①日本語力
②応募の動機
③アルバイト先からの推薦状を求める
①日本語力
これは嘘をつきません。
日本語を覚える人は、だいたい半年で覚えてしまいます。
『今から日本語を勉強します・・・』や『来年から日本語学校に通います・・・』は、信頼しない方が良いです。
応募時点で日本語が流暢ではない人を、雇用するべきでないと考えられます。
本当に即戦力になる、高度な人材は、日本語がある程度出来た上で応募をします。
因みに、日本語検定のJPN2かJPN1を獲得しているかと言うよりは、日本語ができるか確認した方が安全です。
②応募の動機はハッキリしているか
外国人の多くが、ビザさえもらえれば、どんな職業でも良いと思っている人が多いです。
しかしこれらの人間はビザをもらった瞬間に転職したり、仕事が合わないことを理由にすぐに退職したりします。
外国人を必要としている多くの経営者は初めて応募してくれる人を雇用することもありますが、とにかく『当社のどこに興味を持っているのか』を聞いて、具体性のある回答があるかどうかを確認するべきです。
③バイト先からの推薦状を求めましょう
記事の冒頭に戻りますが、高度人材も所詮は人間であり、仕事が辛くなったり、やめたりします。
仕事をして代金をいただく有難さを分かっているのかどうかは、重点的に見極めなければなりません。
外国人をポイント制で高度人材か見極めることにおいては、政府が決めた方針なので他の手段を取る必要はないとは思いますが、その政府が見極めた高度人材と呼ばれる人が本当にそれに見合った人なのかどうかは企業が各々で調べないといけません。
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