将来の日本はどうなる?これまでの人口動態とこれからの予測
2023年10月13日金曜日
人口が減少していく日本。現在人口の2.3%を占める外国人の割合が増えていくと予測されている。
今年開催された政府の教育未来創造会議で岸田首相は、2033年までに留学生の受け入れを年間40万人まで増やす方針を示すなど外国人受入れに力を入れることを表明した。
これまで留学生の受入れは2017年の時点で約20万人だったことを考えると倍増を目指すことになる。
同時に日本人の海外留学生を50万人まで増やす方針も打ち出した。
また、岸田首相は7月の会合で「人口減少に対し、社会が適合する動きを並行して進めていかないと不都合が生じる。外国人と共生する社会を考えていかなければならない」と語っており、人口減少問題において外国人との共生が不可欠だと考えを述べた。
政府は特定技能の在留資格の運用に関する方針を閣議決定し、熟練した技能を要する特定技能2号について対象となる分野の拡大を発表し、建設分野及び造船・舶用工業分野の溶接区分に加え、ビルクリーニング、素形材・産業機械・電気電子情報関連製造業、自動車整備、航空、宿泊、農業、漁業、飲食料品製造業、外食業の9分野と、造船・舶用工業分野のうち溶接区分以外の業務区分全てを新たに特定技能2号の対象とすることを発表するなど、外国人受け入れを進めている。
参照:https://www.moj.go.jp/isa/policies/ssw/03_00067.html
これから日本の総人口は減少していき、2056年には1億人を下回る8700万人になると人口問題研究所から推計が発表されており、社会をどのように維持していくかが日本の大きな課題の中、外国人の受け入れは大きな鍵を握るだろう。
実際に外国人の人口における割合は増加し続け、2070年には2070年には10.8%にまで増加すると推計されている。(2023年の時点で2.3%)
先日、日本の総人口が1億人を切る切る時期が前回の推計時から3年後ろ倒しにされたことが毎日新聞で取り上げられたが、外国人の予想を上回る入国があったからだという。
毎日新聞:https://mainichi.jp/articles/20230426/k00/00m/040/077000c
今回は日本の人口の推移においてこれまでどのような推移を辿り、今後外国人がどのような形で関わってくるのだろうか。ここでは人口にまつわる数値をいくつか紹介する。
- 日本の人口と増減率
- 日本の外国人人口と増減率
- 現在の外国人の国籍別割合
- 在留資格別
- 海外の外国人比率は?
日本の人口と増減率
5年ごとに行われる国勢調査では、開始された1920年から日本は人口の増加を続けてきたが、2015年の調査で初めて増加率がマイナスに転じ、2020年も引き続きマイナスとなった。
人口が1億人を上回ったのは1967年で、最新の人口は1億2445万人とされている。
国立社会保障・人口問題研究所によると2056年に人口が1億人を割り込むと予測されている。
出典:令和2年国勢調査より
日本の外国人人口と増減率
日本全体の人口は減少しているものの、日本における外国人の人口は年々増加している。90年代まで増加率も上昇していたが、2000年代に入ると上昇率は鈍化。しかし2020年の調査では前回から約43%増と大幅な増加が確認された。
出典:令和2年国勢調査より
現在の外国人の国籍別割合
外国人人口を国籍別で見ると、2020年の時点で中国が最も多く、66万7千⼈。韓国、朝鮮が37万5千人、ベトナムが32万1千人と続く。
2015年からの増加率で見るとベトナムは5%から13.4%に8.4ポイントの上昇。一方、中国、韓国、朝鮮の増加率は以前よりも低下する結果となった。
出入国在留管理庁の資料では中国に次ぐ数のベトナム国籍の在留外国人がいると発表されている。
(参照:https://www.moj.go.jp/isa/publications/press/13_00033.html)
出典:令和2年国勢調査より
在留資格別割合
出入国在留管理庁の発表によると、令和4年末における中長期在留者数は278万6,233人、特別永住者数は28万8,980人でこれらを合計した在留外国人は307万5,213人とされている。
在留資格別では「永住者」が一番多く、「技能実習」、「技術・人文知識・国際業務」、「留学」、「特別永住者」が続く。
・永住者 863,936人 (+32,779人)
・技能実習 324,940人 (+48,817人)
・技術・人文知識・国際業務 311,961人 (+37,221人)
・留学 300,638人 (+92,808人)
・特別永住者 288,980人 (- 7,436人)
出入国在留管理庁 発表資料より
※かっこ内は前年比
海外の外国人比率は?
上記の通り、日本の人口における外国人の割合は2.3%となっているが、海外の国々ではどれほどの割合を外国人が占めているのだろうか。G7のカナダ、フランス、ドイツ、イタリア、イギリス、アメリカを見てみると以下のようになった。
アメリカ:人口の約13.6%が外国生まれ。2021年には約150万人がアメリカに移住したとされる。
カナダ:長い移民の歴史を持つカナダは2021年の調査で人口の23.0%にあたる8,361,505人が外国生まれであることを発表した。
フランス:2021年に発表された報告書でフランスの人口の10.3%が移民であるとした。
ドイツ:2022年のドイツ政府の統計によると人口の18.4%がドイツに移住した人々であると発表した。
イタリア:イタリア国立統計研究所であるIstatによると、2021 年初めの時点でイタリアの人口の 8.7% を外国人が占めていた。
イギリス:2021 年に発表された調査結果では人口の14.5%が英国国外で生まれた人々であると発表された。
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