【外国人増加】日本が外国人を増やさなければならない本当の理由 パート2
2018年12月5日水曜日
「外国人が増えるということは、日本の伝統文化を壊す」という心配を持っている人もいるかもしれませんが、むしろ日本の伝統文化を守る部分もあります。
*この記事はイザナウを運営している株式会社アクティブゲーミングメディア(130人中6割が外国人社員)のスタッフによって作成されています。
前回の記事では、「日本が外国人を増やさなければならない本当の理由」を、外国人が増えることで生まれる短期・中期の問題、仕事を回す人手が足りないことで生まれる問題とともに見ていきました。
(日本が外国人を増やさなければならない本当の理由 パート1はこちら)
今回は、外国人が日本に必要な理由を「日本の古き良き文化を守る為に外国人を増やす」という、ちょっと矛盾しているんじゃないかとも」いえるようなお題で話して行きたいと思います。
ー現在の日本文化は外国人を入れないといけない文化ー
最近は、外国人を日本に入れることで問題が増える、また受け入れることを快く思っていない、などのニュースや記事をメディアで頻繁に見かけると思います。
外国人を入れることによって、もちろん問題もありますが、反対にアドバンテージもあります。
このアドバンテージの中で「労働力の確保」という部分にしか、フォーカスされていませんが、まだアドバンテージの中で語られていないものが1つあります。
それが「外国人しか守れない日本の文化もある」ということ。
外国人しか守れない日本の文化の例
1:文楽や能
文楽や能などは、今や完全に国のお金や補助金がなければ成り立たないものになっています。
国がそこにお金を費やすのは、日本にとって文楽や能は無くしてはいけないものだから。
そもそも日本人がお客さんとして観覧にいけばいいですが、今現代の日本人でどれくらいの人が見に行ったことがあるでしょうか。
行ったことがあるとしても、頻繁に行く人はまず限られています。
でも外国人は自らそのような場に行きます。
お客さんととして、日本の文化、今回で言えば文楽や能をみずから見に行き、お金をおとしていきます。現在、能とか文楽などの観覧にいくお客様のうち、3割が外国人というのが現実だったりします。
外国人しか守れない日本の文化の例
2:古民家
文楽や能以外で言えば、古民家。
日本人はわざわざそのような場所に泊まりません。
でも外国人は泊まります。むしろ外国人がいなければ、古民家というものはすぜて新しい建築に変わってしまいます。
外国人は反対に、そういう日本の風情が残っているところに泊まりたいものです。
無理やり補助金で残す文化よりは、意味のある文化を意味のあるやり方で残したほうがいい。
この場合は観光客、在留外国人両方に言えることですが、
文楽も古民家も、観光客としてくる外国人をお客さんにできるプラス、在留外国人も日本くると地方に旅行に行きます。
高度人材であればあるほど、レジャーにお金を使います。
これにより田舎も潤うし、第二次・第三次産業もある程度潤います。
他国の外国人によって守られている文化
この件に関して、とてもわかりやすい例を使うと、イタリアにあるベニス。
ベニスではゴンドラという伝統的な小舟がありますが、その文化が残っているのは唯一、観光で行く外国人がそれを使うからです。
現地の人は使いません。
外国人が使わなければ、あんな不便なものはとっくになくなっているはずです。
「外国人が増えるということは、日本の伝統文化を壊す」という心配を持っている人もいるかもしれませんが、むしろ日本の伝統文化を守る部分もあります。
つまり、今は外国人を増やす唯一のメリットを、政府自体は「労働力の確保」としてしかメディアでも取り上げていませんが、それ以外のメリットがたくさんあるということをみなさんには、わかっていただけたらと思います。
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外国人のプロを日本に紹介することが、私のミッションであり、宿命である