外国人取扱説明書 第4回 〜職業別で分かる国々の得意分野〜
2018年5月23日水曜日
職業別で、特定の仕事に最適な国籍を分けてみた
今までの記事にも散々述べてきた事だが、昨今は人材不足で困っている経営者が多い。
『外国人でも構わないので、人材が欲しい』と言う言葉も良く耳にする様になった。
”外国人=安い労働力”として見てしまっている会社も多いが、本来外国人を招くことの意味は利点も多々有り、新たな経験値を会社にもたらせる機会でもある。違う環境で育った人は、日本人にはないようなノウハウや技術を持っていたりするものだ。
今回の記事では、どこの国の人が、何の分野でが力を発揮しやすいかを職業分野別で取り上げてみた。このリストは人種等に関係無く、どちらかと言うと「国家レベルでどこに対し教育を優先しているのか」によって、作成したものである。
1. AI:インド、中国
北米もAIに対し積極的に投資をしているが、北米の人材は日本の企業に魅力を感じる可能性が低い。
2. プログラミング全般:インド、欧米
インドのバンガロールに行くと、プログラマーの数が多い上に、インド人は日本に馴染みやすい。日本語で要件定義書など理解することが彼らに難しいが、技術者としては非常に優秀である。欧米も、全てのプログラミング言語においてリテラシーが高い。
3. データー分析:フィンランド、スウェーデン
金融、広告、Eコマース・・・データマイニングは様々な分野で活躍できる。
4. ゲーム開発:東ヨーロッパ
ポーランドやチェコあたりは、優秀なゲーム開発者が多い。未だに海外の大手ゲームパブリッシャーが、ゲーム制作を東ヨーロッパのスタジオに外注することは多いが、そのおかげで優秀な開発者の割合は極めて大きい。日本の大手ゲームメーカのスクウェアエニックスやバンダイナムコもチェコ、ポーランドあたりのスタジオを使ったりしますが、人材を直接日本に呼び出すのも、日本のゲームメーカーにとって即戦力になると考えられる。
5. デザイン:北米、ヨーロッパ
商業デザイン、建築デザイン、ブランドデザイン・・・どの分野でも歴史も古く、レベルが高い。
6. 教育現場、大学:北米
論文の数で言っても世界1な上に、一流大学も多い。日本の大学でもアメリカ出身の教授が増えているとは言え、日本の大学のレベルをあげ、海外の生徒を集めるにも、まだまだアメリカとヨーロッパで育った教授を増やさないといけないだろう。
7. 医療:ヨーロッパ厳しい基準の元で医療開発を行っている技術者が多い。
研究にしても、営業にしても、医療専門家が多い。さらに日本によく溶け込みやすい。日本の製薬会社がヨーロッパの製薬会社を積極的に買収している今の時代に、ヨーロッパの人材も採用しだすことも重要と考える。
8. キャラクター制作、アニメーション、モデリング:東南アジア
北米やヨーロッパよりは、東南アジアの人の方が日本のポップカルチャーに憧れている人が多く、専門学校でも日本のテイストにあったような技術を習う。
日本の職場にもよく馴染み、長期滞在を求める人が多い。
9. 建設現場:東南アジア
むしろ、日本の建設現場に外国人労働者を入れるとしたら、東南アジアの人しか入れない。いわゆる、『出稼ぎ』のイメージは強い。
10. マーケティング:北米
オンライン、オフライン、モバイル、テレビ・・・全てにおいて北米は進んでおり、マーケティングの高度人材が有り余っている。
11. ブロックチェーン:中国、東南アジア、東ヨーロッパ
他の国もブロックチェーン関連の技術者は、まずはアメリカに魅力を感じているはず。
12. 看護師、ヘルパー:フィリピン、東南アジア
おもてなし精神に近いものを持っている上で、国家レベルで看護師学校を増やされている。
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