外国人に必ず伝えておくべき4つのポイント【日本企業で働く際の考え方】
2018年12月19日水曜日
弊社(株式会社アクティブゲーミングメディア)が外国人を10年間雇用してきた上で学んだ、雇用の際に外国人に伝えておくべき「会社での考え方」を4つ取り上げたいと思います。
*この記事はイザナウを運営している株式会社アクティブゲーミングメディア(130人中6割が外国人社員)のスタッフによって作成されています。
こんな記事がありました。
仕事中に「「マジギレ」する日本人」が増えている。
今現代というのは、昔は当たり前にあった上司から部下への暴言混じりの注意もパワハラと言われる時代になりました。
これは日本、外国関係なく、今現代では不可とされる会社のあり方です。
(関連記事:【パワハラセクハラ】外国人を雇う際に気をつける点とは)
これからの時代「弊社には外国人がいる」というのが当たり前の時代になっていくと思いますが、
「日本人同士だけでもこれだけ問題が多いのに外国人をいれたらどうなるのか?!」
と思われている企業の方も多いのではないでしょうか。
正直、外国人と働くということは日本人と働く以上に、日本人と外国人の間で「摩擦」が生じることが多いです。
その摩擦を最小限に抑えるためにも、弊社(株式会社アクティブゲーミングメディア)が外国人を10年間雇用してきた上で学んだ、雇用の際に外国人に伝えておくべき「会社での考え方」を4つ取り上げたいと思います。
外国人に必ず伝えておくべき4つのポイント【日本企業で働く際の考え方】
①「3年間は勤めてほしい」日本の会社では、重要な任務を初年度から任せれるなんてありえないので、会社の本質を知るには粘ること。
誤解が生まれそうなので先に伝えておきますが、「3年間は絶対続けろ」という意味ではありません。
上記であげた「3年間」と言うのも各企業によって異なってくると思いますが、何が言いたいかと言うと、
外国人は「自分が求めていた仕事と違う」、また「自分がやりたいことと違う」といって入社して間も無く(弊社では最短2日)でやめてしまう社員が少なくないということ。
この場合に重要になってくることが、
本人が何をやりたいかを面接時に引き出すこと + 外国人がやりたいこと、また外国人が持っている能力を引き出すためにも、日本企業で働いて自分のやりたいことを自社に合うように最大限引き出していく努力をするということを伝えること
です。
少し大げさな例を出してみましょう。
唐揚げ屋さんで新しく外国人を面接し、採用したとしましょう。
その外国人の方が「わたしは豚肉料理がやりたいので、豚肉料理をします!」といって、唐揚げ屋さんでトンカツを提供したらどうなるでしょうか。(大きなチェーン店などだったら、唐揚げやでトンカツを提供するのも無くもないかもしれませんが......)
外国人は日本で料理(豚肉料理)をするために来て、彼の得意分野(能力を発揮できる)料理は豚肉料理。
でも弊社は唐揚げ屋さん。
となると、彼が日本でやりたいと抱いていることをさせるために、また彼のもっている能力を引き出すためには、彼から何をやりたいか+持っている能力を自社に合うように変換していかなければなりません。
それには入社すぐというのは、ごく稀に可能かもしれませんが、時間が必要になってきます。
これはかなり大げさな例ですが、一般的な会社に置き換えて考え、もし入社前にきちんと説明されていなければ、同じようなことがおこってしまい、終いにはすぐ退職してしまう、ということが起こってしまいます。
トンカツに対する愛情と熱意をどうやって弊社に合うように説明し、おこなっていってもらうか、という点でも、共に粘るという気持ちも必要となってきます。
② 「知ったかぶりをしない」わからないことは、わからないと言ってもらう。
弊社がたくさんの外国人を雇用してきた中で一番感じていることですが、
外国人は何かを質問された時に、自分の知らないことだとしても、とにかくなんでも知っているかのような返答をします。
それがなぜかと言うと、自国で「分からなくてもとにかく答えろ」という教えを受けているから。
例えば面接で明らかに答えが分からなくても、いかにも自分が正しいかのように答えようとします。
外国人自身は「わかりません」と言うのが恥ずかしいし、言ってはいけないと思っているからです。
面接は勝負の世界なので仕方がないところもあるかもしれませんが、仕事となると誠実であることが全てです。
入社後に「分からないのに分かるふりをする」というのは、恐ろしいことですし、大きな誤解を招きます。
外国人の社員は、わからないことも「分かる風」に回答する場合がかなり多いので、
「分からないことは分からないときちんと言う」
「知ったようにそのまま進めない」
これを伝えておかないと、「知らないままことが進んでいて後で大変なことに」ということもありえます。
③会議では、海外ならではの意見を積極的に言うこと
日本の会議は、みんな自由に言いたいことを言えるような雰囲気はありません。
その中で、外国人に初日から積極的に意見を言ってもらうということは、求めすぎかもしれませんが、そもそも日本人は
外国人を「わけのわからない存在(自分たちと違う人種)」として、受け止めている部分があるので、
『自分(外国人)は普通の人である』ということを理解してもらうには、たくさん自分から発信するということが大事になってきます。
日本企業が外国人を雇用した場合、一番求めていることは外国人その人だからこそできる仕事ではないでしょうか。
以前、「外国人を日本人化させない」という記事を書きましたが、外国人には会議で外国人ならではの発言をしてもらえるように、
会社側も用意をし、それを伝えてあげる必要があります。
④日本語を死ぬ気で勉強する事
当たり前ですが、自分(外国人)の周りにいる、社内の人間みんなが英語ができたとしても、日本語を勉強してもらう必要が必ずあります。
お客さんとのコミュニケーションやメールを日本語でおこなう必要もありますし、日本企業に入った後にインプットしてもらわなければならない事も、たくさんあります。
日本人が英語を習得する必要ももちろんありますが、外国人が日本で働き、生活していくならば、日本語を学んでもらうことは必須です。
そして、弊社の経験で言うなれば、日本語を習得している外国人の方が長く務める可能性が高いと言えます。
まとめ
日本企業が外国人を隔たりなく雇用し、外国人自身も自分の能力を発揮するには、少し「慣れ」が必要になってくるかもしれまんせんが、
「なんのために外国人を雇用しているのか、またはしていくのか」を考えれば、結局は
『企業の売り上げをあげるため・会社をうまく回すため』
その2点にたどり着きます。
企業にいる人間、企業を運営している役職の人間、また「自社」という自分が所属している会社にいる人間は、日本人であれ外国人であれ、
『自分の給料がどこからきているか』ということを理解しなければなりません。
会社に利益がなければ給料は払えません。
外国人も雇用できません。
売り上げが発生しなければ、その会社は存続できません。
日本人すらも雇用できません。
雇われている人はそこの考えがオザナリになってしまうかもしれませんが、
会社を大きくする=会社の利益をあげる
自分の給料をよくしたい=会社の利益をあげる
利益をあげるまでの通過点ももちろん大事ですが、その通過点がよくても利益がなければ通過点は会社にとっては無意味であった、ということになってしまいます。
シビアな考え方と捉える人もいるかもしれませんが、
会社を運営する
給料を払い続ける
ということはそういうことなのです。
外国人を雇用するということは、もちろんこれらの点を理解してもらう(すでに理解している外国人もいるとは思いますが)それにプラスして相互で理解していく部分が必要になります。
上記であげた①〜④のことを、面接時、または採用後入社すぐにでも、外国人に伝えてみることをオススメします。
人材でお困りの方はお問い合わせください:michi.tanaka@izanau.com