高度人材を雇用しよう!【外国人雇用メリット〜注意点】
2019年5月2日木曜日
高度人材を雇用する【メリット〜注意点】まで弊社の例を元に詳しくご紹介
*この記事はIZANAUを運営している株式会社アクティブゲーミングメディア(130人中6割が外国人社員)のスタッフによって作成されています。
『こんな人も日本で働きたいんや!』
と運営側である私たちもびっくりするような職種の方もおられます。
最近であれば特定技能についての話題がひっきりなしですが、その他の職業でも日本で働きたいと考えている外国人の方はたくさんおられます。
そんな中、今回は高度人材に注目して、高度人材を雇用するメリットから注意点まで、弊社の実例を元にご紹介していきたいと思います。
高度人材を雇用しよう!【外国人雇用メリット〜注意点】
1:高度人材とは
法務省には高度人材とは、
『経済成長や新たな需要と雇用の想像に質することが期待される高度な能力や資質を有する外国人』
とあります。
つまりは専門的な知識や能力がある学術研究者、技術者、経営者、などの外国人がこの高度人材に分類されます。
その高度外国人材(略して高度人材)は以下の3種類に分けることができます。
「高度学術研究活動」「高度専門・技術活動」「高度経営・管理活動」
高度学術研究活動
別名「高度専門職1号(イ)」は本邦の公私の機関との契約に基づいて行う研究,研究の指導又は教育をする活動
高度専門・技術活動
別名「高度専門職1号(ロ)」は、本邦の公私の機関との契約に基づいて行う自然科学又は人文科学の分野に属する知識又は技術を要する業務に従事する活動
高度経営・管理活動
別名「高度専門職1号(ハ)」は、本邦の公私の機関において事業の経営を行い又は管理に従事する活動
法務省:高度人材 3類型の活動
2:高度人材はポイントで選出される!
高度人材はポイント制により選出されます。
正直言って、人をポイントで点数づけてしまうのはどうかと思いますが。。。
法務省によるとこれは、『学歴、職歴、年収、年齢、出身大学などの項目ごのにポイントを儲け、ポイントの合点が70点に達した場合に、出入国管理状の優遇措置を与えることで、高度外国人が日本に来てくれるよう促す制度』
のようです。
つまりは政府が作ったポイント計算表により70点以上を獲得している人を日本では高度人材といい、その人たちを日本に呼び込み、日本で活躍してもらいたいという政府の戦略ともいえる制度と言えるでしょう。
法務省:ポイント計算表
3:高度人材を雇用するメリット
以上が高度外国人材と言われる分野の人たちとなりますが、企業からすると、一番大切なのは
『高度人材を企業に入れるメリットは具体的にいったいなんなのか。』と言うところだと思います。
弊社株式会社アクティブゲーミングメディアの社員は65%、35ヶ国は外国人。彼らは全員高度外国人材と分類される人で形成されています。高度人材が会社に少人数いるだけで、日本人だけで成り立ったものとは違うメリットが多数生まれます。
今回はそのうち4つのメリットをご紹介します。
・会社自体の視野拡大
日本人は考え方、組織のあり方が昔から変わらず、凝り固まってしまっている部分が多数ある中に、外国人の新しい考え方、知識や情報を入れることによって、別の視点からのアイディアや会社のあり方を見直し、改善することができる。
・言語力の向上
基本的に日本語しか話せない日本人が多い中、日本という枠内に制限されていた企画や会社の幅を広げることができるし、外国人のスタッフを雇用することにおいて、海外から顧客を獲得できるようになる。
・世界の情報収集がいち早く可能
日本ではネット上においてもそうでなくても、「流行」というものが入って来るのが遅い。例えば、現在日本で主流とされてるフェイスブック、インスタグラム、ツイッターにしても、外国で(大概アメリカで)人気になった後に日本に持ち込まれることが多い。外国で現在進行形で人気のもの、流行しているもので日本に入って来るであろう商品の情報を日本でいち早く入手できる。
・海外への展開
海外という新しいセールスルートの開拓をすることにおいて役に立つ。B to BにしてもB to Cにしても事業を拡大する際に「対海外」の仕事を視野に入れる事が一つの道。外国人の雇用は非常に重要である。
4:高度人材を雇用する際の注意点
『高度人材には企業側からアピール』することが必要となってきます。
理由は簡単。日本は先進国ですが、先進国の中では物価が安い。そして、給料も安い。
でも高度人材であればあるほど、やはり働くメリットととらえているものは基本的に1つ。
お金です。
給料が基本的に安い日本で、高度人材を雇う前に大事になってくることが、
お金以外の弊社の価値を伝えることが必須となります。
お金以外の価値がどう提供できるのか、高度人材が魅力と感じる部分ををまずしっかりと考え、アピールしなければなりません。
例えば、
『うちの会社に入ったらこのような技術が習得できる』
『弊社ではこのような仕事に挑める』
弊社が面白いのか面白くないのか、
うちの会社に入ったらこんな仕事ができるよ
など。
高度人材に対して、普通の社員と違うところが、
『企業が高度人材に企業からアピールしなければならない』ということ。
高度人材は、いくらでも仕事があり、仕事に困りません。
高度人材は世界中の企業で取り合いです。
企業側から人材を取りに行かないといけません。
5:雇用した後の注意点
高度人材には重要なポジションや、重要な仕事を割り当てる場合も多いとは思いますが、そんな高度人材も外国人です。
いつ国に帰られても大丈夫にはしとかないといけません。
弊社でも外国人(高度人材含め)をたくさん雇用していますが、何かがあると仕事、時期関係なく急に国に帰ります。
日本でさえ家族に何かがあれば、早めに帰ったり仕事を休んだりしますが、
外国人となると、自国に帰らなければなりません。
急に国に帰って、日本に戻ってこない人もザラにいるので、やめられてもいい覚悟と体制は常に持っておく必要があります。
『頼るけど、任せはしない』
これが大事です。
6:まとめ
高度人材を雇うということは、他の社員を雇うということと基本的に同じです。
ただし、高度人材には重要なポジション、重要な仕事内容を任せる企業も多いと思うので、特にポイントとして念頭に置いていた方がいい点を取り上げてみました。
これから日本に外国人が増え、高度人材が増え、日本自体がどのような成長をとげていくのか、日本政府と日本企業の頑張り次第と言えますね。
About the Author
外国人のプロを日本に紹介することが、私のミッションであり、宿命である