難民と移民の違いってナニ?
2019年2月17日日曜日
みなさんは安倍首相が「移民政策を取ることは考えていない」という発言をしたのを覚えているでしょうか。 この発言が今回の記事を読んでいただいたら明らかに矛盾に満ち溢れていることに気づいていただけるでしょう。
*この記事はイザナウを運営している株式会社アクティブゲーミングメディア(130人中6割が外国人社員)のスタッフによって作成されています。
とても面白い記事を見つけました。
livedoor news:コンビニで働く外国人は“全国各店舗に1人以上”の現状、増加のワケと労働者の「本音」
画像:livedoor newsより抜粋
みなさんは安倍首相が「移民政策を取ることは考えていない」という発言をしたのを覚えているでしょうか。
この発言が今回の記事を読んでいただいたら明らかに矛盾に満ち溢れていることに気づいていただけるでしょう。
今回は『移民』と『難民』の違いについてお伝えしていきたいと思います。
『移民』とはなんぞや?
みなさんが『移民』と聞いて思いつくものはなんでしょうか?
実は国際的に合意された『移民』への定義は、今のところ存在しません。
ただし、移民に対して世界中で引用されている定義があります。
それが「通常の居住地以外の国に移動し、少なくとも12ヶ月間当該国に居住する人のこと(長期の移民)という」ということ。
この定義によると長期的に留学している学生、仕事で長期海外赴任している人、また長期で海外旅行している人も『移民』ということになります。
(参照:ウィキペディア)
ただし、この移民に対する解釈は、必ずしも世界共通ではなく、いくつかの国では違う定義で示しています。
例えばEUでは移民の定義は3ヶ月間と日本よりもかなり短い期間で定義されています。
では日本ではどのような定義になっているのか。
日本では、
「ある程度長期にわたって定住する外国人を移民と指し、留学生や短期の就労目的の外国人はのぞく場合が多い」
らしいです。
なんともざっくりした定義ですよね。
このような曖昧な定義にも関わらず、政府の人やメディアが「移民政策」だのなんだのいうので、日本中の人が『?』になるわけです。
*世界の移民政策についてはこちら
『難民』とはなんぞや?
では『難民』とは。
難民の定義については移民とは真逆に、ちゃんと決まった定義が示されています。
(参照:外務省 国内における難民の受け入れ)
『難民』とは
1:人種,宗教,国籍若しくは特定の社会的集団の構成員であること又は政治的意見を理由に、迫害を受けるおそれがあるという十分に理由のある恐怖を有すること
2:国籍国の外にいる者であること
3:その国籍国の保護を受けることができない,又はそのような恐怖を有するためにその国籍国の保護を受けることを望まない者であること
上記の3つすべてに当てはまる人を『難民』と言います。
上記の3つに加えて、
「平和に対する犯罪、戦争犯罪、人道に対する犯罪、避難国外での重大な犯罪、あるいは国連の目的や原則に反する行為を行ったことがない」
という条件も課されます。
以上が『移民』と『難民』の違いでした。
ちなみにアメリカにおける移民政策とは、
アメリカ同時多発テロ事件の後に多くのテロと無関係なアラブ・イスラム系の移民を国外退去処分にしたことを、『移民政策』と呼びます。
安倍さんの言った『移民政策』とはなんだったのか、謎は深まるばかりです。
もし上記のような意味で『移民』をとらえているならば、与党がなぜ移民政策を嫌がるのか。
人材が足りていなく、高齢者が増え介護をする人が足りていない、人材が足りていなくコンビニ店員は外国人で既にまかなっている実態、若い人が減り高齢者が増えていることにより年金を払う人が減っている現実。
みなさんはこれについてどう思いますか。
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外国人のプロを日本に紹介することが、私のミッションであり、宿命である