【最新版】人手不足ランキング 2023年4月発表分
2023年5月9日火曜日
今回も厚生労働省が出している有効求人倍率の数字から、特に人手不足と言われる職業TOP20をピックアップしていきます。
【人材不足 職業ランキングTOP20】
厚生労働省が出している有効求人倍率(*)の数字から、特に人手不足と言われる職業TOP20をピックアップしていきます。
令和5年3月の数値をみると、有効求人倍率(季節調整値)は1.32倍となり、前月を0.02ポイント下回りました。
新規求人倍率(季節調整値)は2.29倍となり、前月を0.03ポイント下回りました。
正社員有効求人倍率(季節調整値)は1.02倍となり、前月と同水準となりました。
3月の有効求人(季節調整値)は前月に比べ1.5%減となり、有効求職者(同)は0.1%増となりました。
3月の新規求人(原数値)は前年同月と比較すると0.7%増となりました。
これを産業別にみると、生活関連サービス業,娯楽業(8.3%増)、宿泊業,飲食サービス業(5.9%増)、卸売業,小売業(3.1%増)などで増加となり、製造業(8.0%減)、建設業(6.3%減)、運輸業,郵便業(1.1%減)などで減少となりました。
都道府県別の有効求人倍率(季節調整値)をみると、就業地別では、最高は福井県の1.89倍、最低は神奈川県の1.09倍、受理地別では、最高は福井県の1.78倍、最低は神奈川県の0.90倍となりました。
令和4年度平均の有効求人倍率は1.31倍となり、前年度の1.16倍を0.15ポイント上回りました。
令和4年度平均の有効求人は前年度に比べ10.8%増となり、有効求職者は2.0%減となりました。
(*)有効求人倍率とは?
厚生労働省が全国のハローワークの求職者数、求人数をもとに算出し「職業安定業務統計」で毎月発表されているものです。有効求人数を有効求職者数で割って算出。
倍率が1を上回れば人を探している企業が多く、下回れば仕事を探している人が多いということ。
つまり倍率が高ければ高いほど人手不足、低ければ低いほど人手が余っているということになります。
【人材不足 職業ランキングTOP20】
→1位:建設躯体工事の職業(組立作業、とび(鳶)・鉄筋組立てなど)10.11
→2位:保安の職業(自衛官・司法警察職員・その他の保安の職業など) 6.58
→3位:土木の職業(現場での土砂の運搬、土地の掘削、コンクリートの攪拌(混ぜる作業)、土の地ならし、現場資材の運搬など)5.84
→4位:建築・土木・測量技術者(科学的・専門的知識と手段を応用し、建築・土木・測量における計画・設計・工事監理・技術指導・施工管理・検査などの技術的な仕事) 5.62
→5位:建設の職業 (構造物の計画設計から工事現場の施工管理、完了後の維持管理など) 4.55
→6位:外勤事務の職業 (テレビ・電気・ガス・水道・新聞などの料金又は掛金の集金、調査票への記入依頼・回収、電気・ガス・水道などのメーターの検針などの外勤事務の仕事) 4.55
→7位:機械整備・修理の職業 (工場などの生産現場において生産設備の整備の仕事) 4.09
→8位:採掘の職業(建設の仕事、電気工事、ダム・トンネルの掘削など) 3.83
→9位:介護サービスの職業(食事介助や入浴介助、排泄介助、移乗介助などの身体介助と、掃除や洗濯、買い物などの生活援助など) 3.44
→10位:家庭生活支援サービスの職業(ベビーシッター、保育士、幼稚園教員など) 3.30
↑11位:接客・給仕の職業(飲食物の給仕、身の回りの用務・接客・娯楽など家庭以外の場所において個人に対するサービスの仕事) 3.29
→12位:社会福祉の専門的職業(保育士や老人ホームや介護施設でのケアマネジャー、介護福祉士、社会福祉士、精神保健福祉士、心理カウンセラーなど) 3.23
↑13位:生活衛生サービスの職業(理容・美容・浴場・クリーニングなど) 3.23
↑14位:電気工事の職業(電車、工場、ビル、事務所、病院、住宅などあらゆる建設物の屋内外電気設備の設計、施工) 3.19
↓15位:医療技術者(診療放射線技師、臨床工学技士、臨床検査技師、理学療法士、歯科技工士など) 3.14
↓19位:飲食物調理の職業(飲食物の調理及び酒類等の飲料の混合・調整の仕事) 2.92
↑20位:自動車運転の職業 (バス運転手、タクシー運転手、トラック運転手、産業廃棄物運搬車運転手など)2.48
*数字は有効求人倍率です。
*職業右の(かっこ)内は職業の例をあげています。
*→ 前月と同じ、↑前回発表より人手不足、↓前回発表より人手不足解消
厚生労働省:参考統計表PDF