人手不足の仕事ランキング【最新】2020年4月発表分
2020年6月6日土曜日
厚生労働省が出している有効求人倍率の数字から、特に人材不足と言われる職業TOP20をピックアップしてみました。
令和2年4月の数値をみると、有効求人倍率(季節調整値)は1.32倍となり、前月を0.07ポイント下回りました。 新規求人倍率(季節調整値)は1.85倍となり、前月を0.41ポイント下回りました。
正社員有効求人倍率(季節調整値)は0.98 倍となり、前月を0.05ポイント下回りました。
4月の有効求人(季節調整値)は前月に比べ8.5%減となり、有効求職者(同)は3.4%減となりました。
4月の新規求人(原数値)は前年同月と比較すると31.9%減となりました。
これを産業別にみると、宿泊業,飲食サービス業(47.9%減)、生活関連サービス業,娯楽業(44.0%減)、製造業(40.3%減)、教育,学習支援業(38.1%減)、学術研究,専門・技術サービス業(36.6%減)などで減少となりました。
都道府県別の有効求人倍率(季節調整値)をみると、就業地別では、最高は福井県の1.94倍、最低は沖縄県の1.01倍、受理地別では、最高は福井県の1.88倍、最低は沖縄県の0.91倍となりました。
有効求人倍率とは?
厚生労働省が全国のハローワークの求職者数、求人数をもとに算出し「職業安定業務統計」で毎月発表されているものです。有効求人数を有効求職者数で割って算出。
倍率が1を上回れば人を探している企業が多く、下回れば仕事を探している人が多いということ。
つまり数字が高ければ高いほど人手不足、低ければ低いほど人手が足りているということになります。
【リーマンショック〜現在の人手事情】
こちらが過去から現在までの有効求人倍率(黒い線)のグラフですが、平成19〜21年にかけてガクンと下がっています。
この時期にあったのがリーマンショックです。(2008年・平成20年がリーマンショック)
この時期有効求人倍率(黒の線)は激下がりし、反対に有効求職者数は激増しています。
つまり、リーマンショック前後3年間は、人手が足りまくっていた、と同時に求職者が増えていた、ということです。
【人手不足ランキングTOP20】
1位:建設躯体工事の職業(組立作業、とび(鳶)・鉄筋組立てなど) 8.98
2位:保安の職業(自衛官・司法警察職員・その他の保安の職業など) 5.91
3位:採掘の職業(建設の仕事、電気工事、ダム・トンネルの掘削など) 5.48
4位:建築・土木・測量技術者(科学的・専門的知識と手段を応用し、建築・土木・測量における計画・設計・工事監理・技術指導・施工管理・検査などの技術的な仕事) 4.76
5位:建設の職業 4.08
6位:介護サービスの職業 3.97
7位:機械整備・修理の職業(工場などの生産現場において生産設備の整備の仕事) 3.70
8位:家庭生活支援サービスの職業(ベビーシッター、保育士、幼稚園教員など) 3.69
9位:電気工事の職業(電車、工場、ビル、事務所、病院、住宅などあらゆる建設物の屋内外電気設備の設計、施工) 3.33
10位:外勤事務の職業(テレビ・電気・ガス・水道・新聞などの集金、電気・ガス・水道などのメーターの検針などの外勤事務の仕事) 3.28
11位:生活衛生サービスの職業(理容・美容・浴場・クリーニングなど) 3.60
12位:運輸・郵便事務の職業 3.04
13位:医師、薬剤師等 2.92
14位:保健医療サービスの職業(医療行為は行わず、医師、歯科医師、薬剤師、獣医師などからの指示により、専ら患者への食事などの介助、器具の清掃など補助的な仕事)2.85
15位:社会福祉の専門的職業(保育士や老人ホームや介護施設でのケアマネジャー、介護福祉士、社会福祉士、精神保健福祉士、心理カウンセラーなど) 2.73
16位:医療技術者(診療放射線技師、臨床工学技士、臨床検査技師、理学療法士、歯科技工士など) 2.72
17位:接客・給仕の職業 2.70
18位:飲食物調理の職業 2.47
19位:商品販売の職業 2.16
20位:包装の職業 (ラベルの貼り付け、ステッカーの貼り付けなど細かい作業を行なう仕事)2.16
*数字は有効求人倍率です。
*職業右の(かっこ)内はわかりにくい職業の例をあげています。
【比較】コロナ前と現在
今回の2019月11分のコロナ前から、数字は減少気味なのがわかります。
*職種の右にある数字が有効求人倍率です。