人手不足の仕事ランキング【最新】2020年5月発表分
2020年7月16日木曜日
今回も厚生労働省が出している有効求人倍率の数字から、特に人手不足と言われる職業TOP20をピックアップしていきます。
*この記事はIZANAUを運営している株式会社アクティブゲーミングメディア(100人中6割が外国人社員)のスタッフによって作成されています。
今まで3回ほどお届けしてきました【人手不足ランキング】ですが、今回も厚生労働省が出している有効求人倍率(*)の数字から、特に人手不足と言われる職業TOP20をピックアップしていきます。
(数字は令和2年5月発表分のデータになります)。
厚生労働省では、公共職業安定所(ハローワーク)における求人、求職、就職の状況をとりまとめ、求人倍率などの指標を作成し、一般職業紹介状況として毎月公表しています。
令和2年5月の数値をみると、有効求人倍率は1.20倍となり、前月を0.12ポイント下回りました。
新規求人倍率は1.88倍となり、前月を0.03ポイント上回りました。
正社員有効求人倍率(季節調整値)は0.90倍となり、前月を0.08ポイント下回りました。
5月の有効求人は、前月に比べ8.6%減となり、有効求職者(同)は0.7%増となりました。
5月の新規求人は前年同月と比較すると32.1%減となりました。これを産業別にみると、
宿泊業、飲食サービス業(55.9%減)、生活関連サービス業,娯楽業(44.2%減)、製造業(42.8%減)、サービス業(他に分類されないもの)(37.7%減)、運輸業,郵便業(37.0%減)などで減少となりました。
都道府県別の有効求人倍率をみると、就業地別では、最高は福井県の1.73倍、最低は沖縄県の0.86倍、受理地別では、最高は福井県の1.66倍、最低は沖縄県の0.78倍となりました。
(*)有効求人倍率とは?
厚生労働省が全国のハローワークの求職者数、求人数をもとに算出し「職業安定業務統計」で毎月発表されているものです。有効求人数を有効求職者数で割って算出。
倍率が1を上回れば人を探している企業が多く、下回れば仕事を探している人が多いということ。
つまり倍率が高ければ高いほど人手不足、低ければ低いほど人手が余っているということになります。
【人材不足 職業ランキングTOP20】
1位:建設躯体工事の職業(組立作業、とび(鳶)・鉄筋組立てなど)8.92
2位:採掘の職業(建設の仕事、電気工事、ダム・トンネルの掘削など) 5.97
3位:保安の職業(自衛官・司法警察職員・その他の保安の職業など) 5.74
4位:土木の職業 5.07
5位:建築・土木・測量技術者(科学的・専門的知識と手段を応用し、建築・土木・測量における計画・設計・工事監理・技術指導・施工管理・検査などの技術的な仕事) 4.63
6位:介護サービスの職業 4.15
7位:建設の職業 3.92
8位:家庭生活支援サービスの職業(ベビーシッター、保育士、幼稚園教員など) 3.83
9位:機械整備・修理の職業 (工場などの生産現場において生産設備の整備の仕事) 3.65
10位:電気工事の職業(電車、工場、ビル、事務所、病院、住宅などあらゆる建設物の屋内外電気設備の設計、施工) 3.48
11位:生活衛生サービスの職業(理容・美容・浴場・クリーニングなど) 2.95
12位:医師、薬剤師等 2.65
13位:社会福祉の専門的職業(保育士や老人ホームや介護施設でのケアマネジャー、介護福祉士、社会福祉士、精神保健福祉士、心理カウンセラーなど) 2.64
14位:保健医療サービスの職業(医療行為は行わず、医師、歯科医師、薬剤師、獣医師などからの指示により、専ら患者への食事などの介助、器具の清掃など補助的な仕事) 2.63
15位:外勤事務の職業(テレビ・電気・ガス・水道・新聞などの集金、電気・ガス・水道などのメーターの検針などの外勤事務の仕事) 2.54
16位:医療技術者(診療放射線技師、臨床工学技士、臨床検査技師、理学療法士、歯科技工士など) 2.48
17位:運輸・郵便事務の職業(運輸交通機関において小荷物・貨物の受渡手続に関する事務の仕事、郵便局において郵便に関する事務の仕事) 2.44
18位:自動車運転の職業(バス、トラック、ごみ収集車などの運転の仕事) 2.05
19位:飲食物調理の職業 1.97
20位:商品販売の職業 1.85
*数字は有効求人倍率です。
*職業右の(かっこ)内はわかりにくい職業の例をあげています。
【コロナ前と現在の比較】
コロナ前の2019年11月発表分と現在の有効求人倍率を比べてみると、かなり数字が下がっているのがわかります。
また、人手が足りていない職種自体が変わってきていることもわかります。