外国人に『さん』はつけるべき? 【会社に外国人がやってきた!】
2019年2月13日水曜日
英語で話す場合は『さん』は不必要。日本語では『さん』は必要。
*この記事はイザナウを運営している株式会社アクティブゲーミングメディア(130人中6割が外国人社員)のスタッフによって作成されています。
外国人雇用が右肩上がりに増えてきている中、いざ外国人を雇用した際に抱くささいな疑問があります。
その中の一つとして、社内の外国人に『さん』をつけるべきか否か。
弊社(株式会社アクティブゲーミングメディア)は130人中、60%が外国人で、日本人よりも外国人の割合の方が多い会社です。
弊社でさえも、『外国人をどう呼ぶか』について、未だ疑問に思っている人もいるかもしれませんが、社内に外国人がいることに慣れていない企業はなおさら疑問に思う人も多いと思います。
外国人が結構いるのに、環境や風習がが日本っぽい企業。
社員の多くが日本人で外国人は1割程度など、多くが日本人で成り立っている企業。
今までは日本人のみだったが、これから外国人を雇用する予定の企業。
このような企業の方に向けて、今回は『外国人などう呼ぶべきか』を弊社の実例を交えて解説していきたいと思います。
1:英語で話す場合は『さん』は不必要
まず、この『さん』付け問題に関して、外国人の私から言いたいことがあります。
私が日本に来たばかりの20年前、日本で初めて東京の会社に入社しました。
日本の会社に入社しましたが、会社では英語を話すことが多かったあの頃、私にももちろん上司がいました。
英語で話しているにも関わらず、その上司に対して『〇〇-San』と呼ばなければいけないと注意され、内心「????」という状況でした。
英語なのに下の名前に「さん」をつけるのは正直おかしい。私がずっと抱いている疑問でもあります。
これは外国人の多くが抱いている疑問だと思いますが、英語で話す場合は『さん』は必要ありません。
弊社でもそうですが、例えば「〇〇さんにこれを伝えておいて」と言う際、
「You have to say this to 〇〇-San」とは言いません。
つけてはいけないものなのに、日本の会社は外国人に『San』付けをを求めたりします。
「〇〇-san How are you?」などは明らかにおかしいです。
(ただし、心配な人は自分よりも目上の人ならば、どのように呼べばいいのか確認するのも有りですが)。
2:日本語で話す場合は『さん』は必要
上記では英語では『さん』を付けないとお伝えしましたが、この『さん』を付けないことに慣れない日本人も多いと思います。
では次に日本語で話す場合はどうなるのかを見てみましょう。
日本語で話す場合は当たり前のように『さん』をつけます。(弊社ではそうしています)。
日本企業に外国人が入ってきたら、その外国人が日本語で話す場合は『さん』を付けなければなりませんが、外国人に合わせて英語で話すならば、彼らに『さん』をつけることを求めてはいけません。
(例外ですが、日本人同士でも同僚や部下の場合、『さん』を付けない方も多いと思いますが、それは外国人も同じです)。
3:異文化だからこそ相手を尊重すること、理解することを大切に
上記で述べたように、英語では『さん』は不必要、日本語では『さん』は必要、となりますが、実際弊社でも英語の会話でも『さん』を使っている人もいます。
また、英語でフレンドリーなメールを送る際に、〇〇-Sanや、〇〇-Chanが『かわいい』という理由で使う人もいます。
大切なポイントとして、結局日本語であれ、英語であれ、ともに働く同僚や上司、またクライアントに対して、相手を思う気持ち、また失礼にならない態度が大切です。
これからの外国人雇用の増加にあたり、外国人と日本人の相互理解もこれから更に重要となってきます。
お互いの文化を理解した上で、自分の会社に外国人を入れた際はどうするのかを社内で前もって共有しましょう。
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外国人のプロを日本に紹介することが、私のミッションであり、宿命である